暁 〜小説投稿サイト〜
ヒーローは泣かない
第四章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初
いんですね」
「全て終わったよ。今の私はね」
「ケツアルコアトルですね」
「そう、ヒーローだよ」
 それに戻っているというのだ。
「だからね、闘うよ」
「そうですか、じゃあ」
「すぐに着替えるよ」
 トレーニング用のジャージにである。
「それじゃあね」
「はい、じゃあまずは」
「それで次の試合だけれど」
「今度は事務所の中でしますので」
 それで興行をするというのだ。
「若手が相手になります」
「ふうん、誰かな」
「二人で一人はヒール、もう一人はベビーフェイスです」
 その二人だというのだ。
「どっちも有望株ですから」
「相手をする際はだね」
「いつも通りお願いしますね」
「うん、闘うよ」
 マスクの中から笑顔で話す。
「それじゃあね」
「頑張って下さいね」
「ヒーローとしてね」
 笑顔で話す彼だった、そのうえで今もヒーローとして生きるのだった。


ヒーローは泣かない   完


                     2013・1・30
[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ