第三章
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があっても」
「暑かったね」
「というか何?今日」
有紗はいい加減言いだした。映画館を出た頃には夕刻だがそれでも暑さはそのままだ。
その暑さも感じながら言うのだ6った。
「暑いうえにどんどん暑苦しい事態になってるけれど」
「プールにすべきだったかな」
「いや、多分プールでもね」
夏で最も涼めるその場所でもだと、有紗は予想を述べた。
「行ったら力士さんの軍団とかアンドレ=ザ=ジャイアントがいるから」
「アンドレって」
「それかベルサイユの薔薇か」
違う意味で暑苦しい。
「エースを狙えでもいいけれど」
「聞くだけで暑苦しくなるね」
「でしょ?今日は結局そんな日なのよ」
「悪い時には悪いことが重なる」
「世の中ってそんなものだけれど」
有紗はある意味達観していた。この日の一連の暑苦しい出来事でそれがすっかり定着してしまったのである。
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