第十一章
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そんな筈がない、私はそんな命令を出してはいないぞ」
「市長の命令ではありません!」
「何っ!?」
また驚く。
「私ではない。だとすると」
「まさか」
うろたえる彼を見て議員達はまた声を立てる。眉を顰めさせてヒソヒソと話をしている。
「また命令を忘れたのかな、市長は」
「そうかもな。全くよくもまあこれで」
「皇帝陛下の御命令です」
「なっ!?」
市長だけではない。イワノフもこの言葉には目を丸くさせた。
「私が・・・・・・馬鹿な」
「一体どういうことなんだ」
「ヨットに皇帝陛下が乗っておられていまして」
役人がここで言った。
「ロシアの皇帝陛下が」
「馬鹿なっ」
今度はそこにいる全員が驚く。目を丸くさせてもう何が何なのかわからない。
「陛下はこちらに」
「そんな筈が」
「いえ、本当に」
役人が指差したそこに。何とヨットが出ていた。
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