第二章「クルセイド編」
第二十四話「魔法」
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う、ある程度は術式として成立していたがそれでもあの術式では普通発動もしない。
「ふぅ……」
「(溜息ですか? 幸せが逃げますよマイロード)」
「ほっとけドラゴンソウル。エレギオさんは色々な事を考えるお年頃なの」
「(語尾に『なの』をつけてもマイロードじゃ可愛くも何ともありませんよ。
茶髪ツインテールの白とピンクが良く似合う女の子でないと)」
「……やけに具体的だなオイ」
「(万人に共通する見解だと思いますよ?)」
そうじゃなくてだな……と言い返したエレギオ。
内心でその女の子がハッキリとイメージできたのは秘密である。ちなみにそのイメージがその『設定弄くってチートしました! な魔砲少女』とピカーンと言う効果音までついてピッタリ一致したのも。余りに鮮明に浮かびすぎて俺ひょっとして前世でこんな女の子とあった事があるんじゃないかしら? と半分真剣に頭の中で議論するほどに。
(ディバィィインバスタァァァアアアア!!! ってか? うわぁ俺そんなのとは絶対戦いたくねぇ……)
「(なにを妄想してるんですかマイロード)」
「バーカ、妄想なんてしてねえよ。そんなことよりも、だ」
「(リオン君のデバイスについてですね)」
そうそう、とエレギオは相槌を打って頭をかいた。
「本格的に魔法使うならやっぱりそこそこの物は必要だろ?
間違っても最初の予定と同じに非殺傷設定しかできません! なんてのじゃあ話になんないし」
「(スプーキー君とモール君には)」
「もう言ったよ。フェイトちゃんの……バルディッシュだったけ?
インテリジェントデバイスの修理と並行して進めるからちょっと時間がかかるってさ」
デバイスと魔法は今や切っても切れない関係だ。今はミッドチルダで言う新暦0065年でその『新暦』に入る前……つまり今から七十年位前にはデバイスが存在しなかったと言う(古代ベルカのロストロギアを除く)。それでも時空管理局が成立している所から見て取れる通り魔法の使用にデバイスが絶対に必要と言う訳ではない。
だが今は違う。絶対に必要、と言うのとは少し違うがデバイスは魔道士の必須アイテムである。と言うのも今存在する魔法の約80%以上はデバイスが有る事を前提としているからだ。そしてそうでなくともデバイスがあるのと無いのとでは効率が全然違う。そして当然そう言ったデバイスを作るのは技術チート二人になるのだが彼らは今インテリジェントデバイスの修理と言う仕事の真っ最中である。シャルティエと言う相方がいることを考慮すると相棒と言うべきインテリジェントデバイスではなく武器であるアームドデバイスで済むことを考えてもその作業はやはり厳しい物があるだろう。そう思って
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