謎の少女
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
こんにちは、和也だよ。
神からメッセージを受けたオレはとりあえず根拠地にしている街の周りを歩いてみることにした。
もちろんただ歩いているわけではない。近くの森でキノコを採取するクエストを受けている。因みにEランクのクエストだ。オレのランクはBランクだ。ランクに似合ったクエストではない。
「いい天気だなぁ。」
ホントいい天気だぜ。昼寝してぇ。あの神のおかげで眠れなかったんだ。ちょっとぐらい寝てもいいよね?
キノコもノルマ分は集まったし寝るか。
「・・・ぐぅ・・・。」
オレはやると決めたら即行動だ。
ゴロゴロ・・・ゴロゴロ・・・。ポツリ、ポツ、ポツ、ポツポツ・・・。
「んぁ!?雨か!?」
どうやらかなり深い眠っていたらしい。すでに辺りは真っ暗だ。しかも雨が降り始めた。雷も聞こえている。
「うわわ、とっとと帰らねぇと。」
慌てて荷物の入った袋を持ち上げ、ずらかる支度をしていたその時、
バーン!!!
「どわぁ!?落ちたー!」
すぐ近くに雷が落ちた。耳と目が激しく痛い。
こんな天気じゃ昼寝も出来ない。こんな雷が落ちる中熟睡できる奴がいるなら会ってみたいものだ。
「まだ耳が痛いが帰らねぇと。」
立ち上がり当たりを見回してみると雷が落ちたであろう黒こげがあった。
行く必要はないのだがなぜか行ってみたくなった。
「な、何だこれ。」
行ってみてびっくり、黒こげの真ん中に女の子が倒れているではないか。
「おい、大丈夫か?」
揺らしてみても反応がない。しかし脈はしっかりある。
このまま放置する訳にもいかず、オレはこの子を抱き上げ、ギルドへ走った。
女の子をギルドの受付のお姉さんに預けて友人がいるテーブルにすわる。
「おい、カズ。あの子は?」
ギルドのテーブルを挟んで向かいにいる優男に話しかけられた。
「わからない。雷が落ちたところに倒れていた。」
「ふーん。目が覚めないようだけど大丈夫かな?」
「けどよ、あの子お前に似た雰囲気があるな。」
その隣りにいた巨漢がそんなことを言った。優男がそれに同意した。
「そうかな。」
自分では雰囲気というものは分からないものだな。
「たしかに顔立ちをみる限りオレと同郷のような感じがするが。」
そう、彼女はどこからどう見ても日本人だった。しかもかわいいに分類されるタイプだ。目を覚ましたらどうなることか。
「同郷ね。君と同じ帝政ジパ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ