SAO編−白百合の刃−
SAO30-運命の導きに癒す子守唄
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地下ダンジョンに入ってからしばらくは水中生物、主にカエルとかザリガニやカニ系のモンスター群だったが、階段を降りるほどにゾンビやオバケ系に変化していく。だからなんだと言わんばかりに、そんな変化は些細なことで問題ではなかった。兄の二刀流、エックスの片手斧、時々私の薙刀の剣撃はモンスターが変わることで強さは変わることもなかったからだ。暴れるだけ暴れて苦戦することはなく順調に進んで行けた。
本当は高レベルプレイヤーが適正以下の狩り場で暴れるのはあんまりよろしくみたいだが、今回は他のプレイヤーがいるわけではないので気にする必要はない。遠慮なく風呂場で泳ぐ行為と同じことをしている。
時間があればユリエールさんのサポートに回り、レベルアップに協力しようと考えたのだが、そんなことよりもシンカーさんを救出するのが大事だろう。
特に問題が起こらずこと進んで一時間が経過した時だった。
「あ……」
目の前には綺麗なY型の分かれ道が広がっていた。ユリエールさんにマップ確認をしてもらったが、どちらの道を行けば、シンカーさんがいる安全エリアなのかわからなかった。
一応シンカーさんの安全は守られているが、地味に厄介だ。どちらの道に行ってシンカーさんがいなければ、来た道をわざわざ戻らないといけない。でも逆に言えばそれだけの問題なんだけどね。
「どうする、兄?」
「そうだな……二手に分かれるのが妥当だな」
「じゃあ、そうしようか」
兄の案で二手に分かれることにみんな賛成する。左側の道は兄とアスナとユイちゃんにユリエールさん。右側には私とドウセツにスズナ、イチにエックスと別れた。
「ちょっと待って」
なんかおかしかった、この配分は。
「右側ルート、この配分でいいの?」
左側ルートは攻略組が2人。右側は攻略組が4人もいる。その変わり左側にはユリエールさんがいるが、それでも戦力が偏っている。
「俺は別に、ちょっと偏っていても問題ないけどな」
「だからって、万が一のこともあるでしょ……」
用心に越したことはない。イレギュラーなことだって過去に何度かあった。正当が押し切られるイレギュラーなことがおこった場合だってなくはない。左側ルートは兄とアスナは戦えるが、ユリエールさんはレベルが足りないから守られる側になってしまうし、ユイちゃんだって死なせるわけにはいかない。そう考えると、こっちの右側ルートから誰か一人移したほうが良い。
でも誰にするかな……私とドウセツはスズナのこともあるから、できれば兄達と一緒じゃないほうがバランス取れる。そう考えるとイチとエックスのどちらか移ってもらおう。
「イチ、私達じゃなくて兄と一緒に行ったらどう?」
「むみゅ、むむむむみゅむみゅむみゅむみゅでしゅよ!」
無理と
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