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『ある転生者の奮闘記』
不沈戦艦大和
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して不沈戦艦の開発が始まったのである。

 山城は前倉長官と接触し、戦艦建造の了承を貰って統一宇宙歴九三六年に旅順宇宙港で密かに建造が開始されたのである。

「戦艦の装甲は長門の複合装甲ではなく、外壁に電子防壁も施した三重装甲にする。電子防壁は新型と同じ五十一サンチレーザー砲に耐えれるようにしてある」

「……某宇宙戦艦のようだな」

「艦名も決まってあるよ……大和だ」

 茂はニヤリと笑った。

 そして統一宇宙歴九三九年、ドクツ第三帝国がポッポーランド星域に侵攻して第二次宇宙大戦が幕を開けた。

「大和を空母に改装するですとッ!? とんでもありませんッ!! 既に工程は九十%が完成しているんですッ!!」

 海軍省に巡洋艦戦隊司令官に就任していた山城が怒鳴りこんできた。

「ですが山城少将、既に宇宙空母の時代です。小澤提督の第一機動部隊が活躍しているのは見ているはずです」

 参謀長の秋山少将が山城を宥めようとする。海軍長官の東郷はじっと山城を見ていた。

「だが宇宙空母はパイロットがいなければ役に立たないんだぞ? 日本星域でパイロットの訓練をしているがガメリカはそれの十倍を確保しているんだ。消耗戦に巻き込まれたら日本は終わりだぞッ!!」

「……良かろう。大和の空母改装は白紙にしよう」

 そこへ東郷長官が口を開いた。

「東郷長官ッ!?」

「いや済まなかったな山城。海軍内で大和の建造は必要無いという声が出ていたものでな」

「いえ、そんな事はありません」

 山城はそう言って退出をした。

「良かったのですか東郷長官?」

「構わんさ。空母は既に八隻が建造中だ、旅順宇宙港が使えなかったら強引に空母改装にしてたがな」

 今の旅順宇宙港は海軍が使用出来るようになっていた山城の根回しのおかげである。これにより海軍は多数の艦艇の建造が出来たのだ。

「それよりだ。マレーの虎、マニラ2000、ラバウル、マイクロネシア、四国を占領したんだ。これの維持をしなければな」

「それでしたら陸軍よりハワイ星域攻略の作戦が来ています」

 そして統一宇宙歴九四十年、ハワイ星域攻略に向かった小澤第一機動部隊は一瞬の隙を突かれて急降下爆撃の攻撃で宇宙空母四隻を失う大敗をした。

 此処から日本は守勢に回ったのである。同時にガメリカの反撃が始まったのである。

 ガメリカ軍はラバウル星域に侵攻してラバウルを占領。日本軍もラバウル星域を奪い返そうと艦隊を送り込んだ。

 ラバウル星域で激しい艦隊戦と空母戦が展開されたのである。

 消耗戦に巻き込まれた空母はベテランの大半が戦死をして航空部隊の再編に追われた。

 ガメリカ軍が南方の航行路を断ち切るためにマニラ2000
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