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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十話 魂、久遠に
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っていた。
「ここにな。だから」
「そうね。行きましょう」
クスハもブリットのその言葉に頷く。これで決まりだった。
「きっと先にはあの人がいるけれど」
「孫光龍」
ブリットが険しい顔になってその名を呼んだ。
「あの男が・・・・・・!」
「それでも私は行くわ」
クスハの顔は強い決意の顔だった。
「何があっても」
「そうだな。あいつはきっと来る」
「ええ」
「俺達に止めを刺す為に」
それはもうわかっていたのだ。
「それでも俺は」
「そうね。ねえブリット君」
ここでクスハは彼に声をかける。
「どうしたんだい、クスハ」
「これ、受け取って」
あるものを差し出してきた。それは。
「これは・・・・・・指輪」
「プラハで買ったの」
あの時のものだった。
「同じのを私も持ってるわ」
「えっ、それって」
「あっ、そんなに重く考えないで」
答えながら顔を赤くさせる。
「同じのをブリット君と二人で身に着けるのっていいなって思って」
「そうだったんだ。俺と一緒に」
「ええ。だから」
「うん、有り難う」
ブリットはその指輪を受け取った。誓いの指輪を。そして。
「行きましょう」
そのうえでクスハはまたブリットに声をかけた。
「私達を呼ぶ魂に会う為に」
「ああ」
クスハのその言葉に頷く。そして言った。
「俺達が。この世界を救う為に」
二人はすぐに大文字に偵察の為の出撃を申し出た。それはすぐに認められた。
「いいだろう」
「そうですね」
それにサコンが頷いて同意する。
「だが二人共」
「ええ」
「何だ、サコン」
「くれぐれも気をつけてくれ」8
二人を気遣っての言葉だった。
「特にブリット、君はな」
「傷のことか」
「それだけじゃない。それは君が一番わかっている筈だ」
「・・・・・・ああ」
サコンのその言葉に頷いた。頷くしかなかった。
「そうだな」
「そういうことだ。クスハもな」
「わかっています、私は」
クスハもまた何時になく真摯な顔になっていた。まさに運命に立ち向かう顔だった。
「私達は」
「俺達、行って来ます」
「何かあったらすぐに連絡して」
ミドリも心配する顔で二人に声をかける。
「私達が向かうから」
「そうだ、だから安心して出撃してくれ」
ピートも言う。
「後ろは大丈夫だからな」
「有り難うございます、ピートさん」
「大空魔竜だけじゃねえしな」
ヤマガタケもそこにいた。
「俺達もいるぜ」
「クスハさん、ブリット君」
ブンタが微笑みを向けてきた。
「何かあればすぐに来ますので」
「何も心配することはない」
リーもまたここにいた。
「仲間がいるからな」
「仲間が」
「そうじゃないかよ」
サンシローが笑顔でクスハに応える。
「俺達は仲
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