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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十話 魂、久遠に
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団や国際エキスパートの方々程ではありませんがね」
「まだ暮れなずむ幽鬼のことは」
「忘れられません」
急にその顔が曇る。
「あそこまで徹底的に工場を破壊してくれたのですからね」
「やっぱりそうですか」
「正直彼等のことなぞ大した問題ではないのです」
アズラエルは言い切る。
「君達の様な力もニュータイプもコーディネイターも」
「そうですよね、やっぱり」
「彼等に比べれば。どれ程のことが」
「ところであのビッグ=ファイアというのは」
「どうやら死亡したようです」
こう答える。
「はっきりとはわかりませんが」
「そうですか」
「大作君でしたね。詳しいことは知りませんが」
「ええ」
アズラエルは彼とは直接の面識はないのだ。
「彼は勝ったそうです」
「そうですか。よかった」
それを聞いたクスハの顔色が明るくなる。
「大作君もこれで」
「ですがそれでも」
「それでも?」
「BF団の彼等がどうしてあれだけの力を手に入れたのか私にはわかりません」
「そうなんですよね」
ここでユウナも出て来た。
「ユウナさん」
「オーブも白昼の残月に痛めつけられましたから」
「そうでしたね、オーブは彼等に」
オーブは残月の襲撃でその全施設のうち一割を失ったのである。たった一人の襲撃で。
「あの時は驚きました。もう何が何だか」
「そうだったんですか」
「それに比べれば本当に些細なことです」
アズラエルはまた言った。
「彼等の能力なぞ」
「そうですか」
「それよりもブリット君は復帰できるのですね」
彼の最大の関心はそれだった。
「三日程で」
「はい、そうです」
「それは何よりです。それでは」
アズラエルはそれを聞いて微笑み。さらに言うのだった。
「その三日の間に日本に向かいましょう」
「わかりました。それじゃあ」
「いよいよ百鬼帝国や邪魔大王国との決戦だな」
宙が言った。
「腕が鳴るぜ。遂にこの手で奴等を」
「鬼と魔か」
竜馬は言う。
「激しい戦いになるだろうな」
「それは最初からわかっていることだ」
隼人は既にそれを受け入れていた。
「なら。戦うまでだ」
「そうだな、それしかないよな」
弁慶は隼人のその言葉に頷いた。
「俺達はな」
「ああ、じゃあ日本に行こうぜ」
武蔵も言う。
「奴等との最後の戦いにな」
遂に日本に辿り着くことになった。激しい戦いがそこでも待っている。しかしそれに臆することはなかったのだった。戦士として。

第六十話完

2008・5・10
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