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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十八話 闘志、誰が為に
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マは荷物を持っている。それで反応が遅れた。
モニカはそのまま瓦礫に押し潰されるかと思われた。だがその時だった。突如として現われた影がモニカを抱えて安全な場所に移させた。それは。
「よかった、間に合ったわね」
「ミナキさん・・・・・・」
「あんたも来ていたの」
「だって。トウマが外に出たって聞いて」
セニアに応える形で話をはじめる。
「心配で。それで」
「そうだったのですか」
「はい」
「けれどあんた今ので」
セニアはあらためてミナキを見て言った。
「怪我してるじゃない。しかも」
左腕を派手にやっていた。そこから血が出ている。
「それはかなり」
「この程度なら」
だがミナキは言うのだった。
「かすり傷でもない!」
「!!」
皆その言葉に衝撃を受けた。
「と、トウマなら言うでしょう」
「俺ならか」
「ええ。だから」
「わかった。じゃあ」
見ればトウマもさっきの瓦礫で傷を負っている。頭から血を流していた。だがその目は死んではいない。
「俺は今から」
「けれどトウマ、貴方は」
「大丈夫だ!」
ミナキに対して叫ぶ。
「俺は。この程度」
「この程度!?」
「かすり傷でもない!」
彼もまた言った。
「だからだ。俺は戦う!」
「戦うのね」
「ああ。目が覚めた」
今こそ完全に。
「誰かを守る為に。俺は戦う!」
「わかったわ、トウマ!」
ミナキは今トウマのその心を受けた。
「貴方になら。今の貴方になら」
「俺なら」
「あの力。授けることができるわ」
「あの力!?」
「雷鳳じゃなさそうね」
セニアはすぐにそう察しをつけてきた。
「だとすると一体」
「済まない、ミナキ」
トウマはここでミナキに謝罪してきた。
「えっ!?」
「俺、やっとわかったよ」
そうしてこうも言うのだった。
「真の強さの意味が」
「トウマ・・・・・・」
「君とはじめて会った時に誓った想い」
あの時のことだ。
「強くなることばかりを考えて一番大事なことを忘れていたよ」
深い反省の言葉だった。
「俺の戦うことの意味」
「貴方が戦う意味」
「ああ」
ミナキの言葉に頷く。
「俺の闘志の出発点を」
「トウマ・・・・・・」
「きっと怖かったんだ」
こうも言った。
「自分がバラン=ドバンにもゼンガーさんにも勝てないことを認めるのが。自分が無力でちっぽけな存在であることを知らされるのが」
「けれど貴方は」
「ああ。でも今はわかる」
ミナキに答える。
「そんなことはどうでもいい俺は皆を守る為に戦うんだってことが。それが」
「それがわかればもう貴方は」
「今更遅いかもしれないけど俺、それだけは君に伝えたい」
トウマはさらに言う。
「俺に戦うことを教えてくれた君だけには」
「じゃあ貴方は
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