暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十八話 闘志、誰が為に
[14/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「だからトウマさん。貴方の力が」
「ああ、やってやる」
クスハの言葉も受ける。
「俺の大雷鳳の力で人達を」
「そういえばだ」
テツヤが言う。
「どうしたんですか?」
「百鬼帝国も邪魔大王国も日本からは出ていなかったな」
「ええ、確か」
「そうでした」
それにクスハとブリットが答える。
「それが何か」
「だとするとだ。今中央アジアの辺りでまた謎の敵が出ている」
「謎の」
「巨大な龍の姿をしているそうだ」
「龍!?」
「まさかそれは」
皆それを聞いてそれが何なのか悟った。
「あの人が」
「また出て来たのか」
「日本では岡長官やイゴール長官、ミスマル司令が何とかしてくれている」
日本に優れた指揮官達を集めているようだ。
「暫くは大丈夫だそうだ。だから」
「中央アジアに向かおう」
ブライトが言ってきた。
「皆それでいいな」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
異論はなかった。次は中央アジアだった。その中でトウマは。ふと呟くのだった。
「しかしな」
「どうしたの、トウマ」
「いや、中央アジアで戦うことが多いなってな」
こうミナキに答えるのだった。
「そう思っただけさ」
「そういえば多いわね」
ミナキも言われてそれに気付く。
「荒野でね」
「今回もなんだな」
トウマはまた言う。
「あそこでの戦いか」
「嫌なの?」
「別にな。慣れてるからいいけれどな」
「だったらいいじゃない」
「ただ。孫光龍か」
それが微妙に引っ掛かるのだった。
「あいつ。一体何者なんだ」
「少なくともただ私達の前に姿を現わしているだけではないのは確かね」
「最初はガンエデンにいた」
「ええ」
このことはトウマ達は直接は知らない。聞いただけである。
「それで今は」
「独自に動いているのかしら」
「その割には何かおかしくない?」
レトラーデはそこを指摘する。
「どうも誰かの意図に従って動いているみたいな」
「誰かの?」
「ええ」
レトラーデは霧生に答える。
「そんな気もするけれど」
「けれどイルイちゃんはあれよね」
「ああ、そうだよ」
アラドがミナキに答える。
「今は孤児院にいるさ」
「そうだったわね。もうガンエデンとは関係なく」
「だから。関係ないんだよ」
アラドの今の言葉は半分自分に言い聞かせていた。
「絶対にな」
「そうね。けれどあの人は敵よ」
セオラはあえてこう言う。
「だからアラド」
「わかってるさ。気は抜かないぜ」
「頼むわよ。クスハにブリットもね」
「わかってるわ」
「それはな」
二人もゼオラの言葉に頷くのだった。。
「龍王機もあの孫光龍って人には何かを感じているし」
「だから俺も」
二人の心は同じだった。その心を次の戦いに向けつ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ