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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十七話 武人の心、その意味
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な」
「バルマーもな」
「我等は近いうちにまた合間見えよう」
「その時は」
「御主とわし」
ゼンガーに対して言うのだった。
「武人として死力を尽くして戦おうぞ!」
「うむ!」
「その日が来るのを楽しみにしておるぞ!」
「俺も同じこと!」
ゼンガーもまた叫ぶ。
「バラン=ドバン!武人の心見せてもらった!」
「お互いにな!」
心を交えさせその場を後にする。そこにロンド=ベルの艦隊が来てゼンガーとトウマを収納する。トウマは憮然としている。まだわかっていなかった。
「俺はあいつに」
「トウマ」
「ミナキ!」
ミナキが目の前に出ると。いきなり叫びだした。
「雷鳳を修理してくれ!」
「おいトウマ」
「幾ら何でもいきなりそれはねえだろ」
鉄也と甲児が言うが耳には入っていない。
「トウマ君、落ち着くんだ」
「出力も足りない!」
大介の言葉も聞かない。
「このままじゃ。あいつには勝てない!」
「駄目よ」
だがミナキはトウマの言葉に首を横に振るのだった。
「それはできないわ」
「どうしてなんだ!」
「トウマ」
ミナキは厳しい顔で言う。
「貴方を雷鳳のパイロットから外します」
「何っ!何でだよ!」
「だから落ち着けって言ってるだろ!」
「戦いは終わっただろ!」
「冷静になるんだ、少しは」
ドラグナーチームの三人が後ろから羽交い絞めにして彼を止める。しかしそれでもトウマは必死に暴れ彼等を苦労させるのだった。
「全くこいつはよ」
「急にどうしたんだよ」
「参ったね、どうも」
「今の貴方には雷鳳は渡せないわ」
ミナキは苦い顔でまたトウマに告げた。
「だからよ。だから」
「そんな、この俺が・・・・・・」
「さようなら」
ミナキはトウマにこう言うと踵を返してその場を後にした。後に残っているのは呆然とするトウマだけだった。彼だけが何もわからずそこに残されていた。ただ一人。

第五十七話完

2008・4・27

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