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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十七話 武人の心、その意味
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そうなんですか」
「今度は戦争じゃなくここに来たいよね」
「そうね」
ミカはナミダの言葉に頷いた。
「絶対にね。この静かな雰囲気がいいわ」
「うん、落ち着くね」
「まあそれはそうだが」
ナオトはその中で違和感を感じているようだった。それにケンジも気付いた。
「どうした?ナオト」
「いや、あのおっさんだけれどな」
見れば中世の貴族の様な厳しい格好の男が街を歩いていた。
「あれは仮装なのか?」
「そうじゃないのかな」
アキラもそれに応えて言う。
「何か随分と変わった人みたいだけれど」
「そうね」
ミカもそれに同意する。
「何か。そのままタイムスリップしたみたいな感じね」
「変わったおじさんだね」
「おじさん・・・・・・」
トウマはその言葉を聞いて顔を前に向けた。すると。
「うぬうう、わからぬ」
その男は辺りを見回して困惑しきっていた。
「このプラハという街、迷路ではないか。道が見えぬぞ」
「間違いない、あいつだ!」
「あいつ!?」
「どうしたんだ、トウマ」
「バランだ、バラン=ドバンだ!」
コスモクラッシャー隊の面々の言葉にこう応える。
「あいつだ、間違いない!」
「バラン=ドバン!?」
「そんな筈ないわよ」
タケルは驚いた声をあげミナキはそれを否定した。
「十二支族の家長みたいな人が出て来るわけが」
「いや、間違いない!」
しかしそれでも彼は言うのだった。
「バランだ、あいつ!」
「誰じゃ、わしの名前を呼ぶのは」
そして本人もそれに応えて顔をトウマ達に向けるのだった。
「むっ、あの時の小童」
「ここで会ったが百年目だ!」
トウマはこう叫ぶとバランに挑みかかった。
「あの時の怨み!晴らしてやる!」
「無駄よ!」
だがそれは適わなかった。バランはそのショルダーチャージでトウマを吹き飛ばしたのだ。吹き飛ばされ石の道の上に転がるトウマだった。
「くっ、この野郎・・・・・・」
「このガキが!」
「俺がガキだと!」
「そうだ、その通りだ!」
上半身を起こすトウマに対して言うのだった。
「この様な場所で不意打ちをしてくるなぞ!見下げ果てた奴よ!」
「うるせえ!この前の借り、返させてもらうぜ!」
だがそれでもトウマは言う。
「ここでな!覚悟しやがれ!」
「まだわからんか!」
今度はバランは何もしなかった。ただ身体を左にやっただけだ。トウマは勝手に前に突っ込みそのまま倒れてしまった。バランはその彼にまた告げた。
「己が闘うべき場もわからぬ者をガキと言わずして何という!」
「俺は御前を倒すんだ!」
まだトウマは聞かない。
「ここでな!覚悟しやがれ!」
「最早声をかけるにも値せぬ」
見切ったような言葉だった。
「貴様とはな。吹き飛べ!」
またショルダーチャー
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