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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十七話 武人の心、その意味
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「他人の空似だろう」
「それもそうか」
「よくあることだ」
ハイネは言う。
「俺だって御前と似ているとよく言われるからな」
「それもそうだな」
「実際によく似ていますね」
その二人に同行しているルリが答えた。
「私もわからない時がありますから」
「そうだったのか、ルリちゃんでも」
「はい。それにしてもです」
ルリもまた言うのだった。
「先程のお二人は」
「何処かで見たな」
「はい。ただ何処かまではわかりませんが」
ルリも気付かなかったのだ。
「果たして。どなただったのか」
「何処かの歌手か?」
ハイネはこう予想を立てた。
「まさかと思うが敵の筈がない」
「そうだな。それはないな」
ミゲルもその可能性は否定した。
「幾ら何でもここにはな」
「それはないです」
ルリもこう考えていた。
「プラハには何もありませんし。偵察だとしても」
「ああ」
「あのお二人はそれとは違う気配でしたし」
「そうだな。何か人捜しっぽいが」
「誰なのかな」
そんなことを話しながら歩いているだけだった。その時トウマはミナキと一緒にプラハの街を歩いていた。コスモクラッシャーの面々も一緒である。
「なあトウマ」
ナオトがトウマに声をかける。
「このクレープ食うか?美味いぞ」
「ワッフルもあるわよ」
ミカはワッフルを勧める。コスモクラッシャーの面々はそれぞれお菓子を食べている。
「凄い美味しいわよ」
「そうだな。このアイスクリームも」
「カステラも」
ケンジとアキラも食べていた。
「かなり美味い」
「だからどうかな」
「いや、今はいいよ」
だがトウマは暗い顔でそれを断るのだった。
「今は」
「甘いものは気が晴れるよ」
ナミダはチョコレートを食べている。
「だからどうかな」
「お菓子位いいじゃない」
「そうだよね」
ミカがまた話に入る。彼等もトウマを心配している。だがそれでもトウマはそれを受けないのだった。暗い顔をしたままであった。
「ねえトウマ」
ミナキも彼に声をかけた。心配する顔で。
「私がお菓子作るけれど。食べる?」
「あっ、それはまあ」
「止めた方がいいな」
アキラとケンジがそれを止める。
「今はそっとしておいた方が」
「その通りだ」
「駄目かしら、やっぱり」
「まあそうだな」
ナオトも二人に加勢する。ミナキに加勢するふりをして。
「今はそっとしておこうか」
「そういうことだね。それにしても」
タケルはあらためてプラハの街を見渡す。
「どうしたの、タケル兄ちゃん」
「いい街だよね、何回見ても」
街を見回しての言葉だった。
「落ち着いていてそれでとても奇麗で」
「プラハは昔から美しい街で人気がある」
ケンジがタケルのその言葉に応える。
「今もな」

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