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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十七話 武人の心、その意味
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そうだな」
トウマは素っ気無くそれに返事する。
「いいんじゃないのか?」
「脚が奇麗ね。ホットパンツで」
「ああ」
青い上着に黒いコートとホットパンツだ。ブーツが艶かしい。
「そうだな」
「私もあんな格好してみようかしら」
「いいんじゃねえのか?」
何気ない返事だった。
「それならそれで」
「似合うと思う?」
「似合うんじゃないのか?多分」
「・・・・・・そう」
またアプローチに失敗するちずるだった。左手で頬杖をついて憮然とする。そのちずるを見てナナが京四郎に対して言っていた。
「ちずるさんも大変ね」
「そうだな。あそこまで鈍いとな」
京四郎もナナのその言葉に頷く。
「女心は一途だがな」
「ちずるさんは特にね」
「一途な女心は美しい」
京四郎はここで言った。
「男心もな」
「お兄ちゃんね」
「ああ」
またナナの言葉に頷いた。
「あそこまでいくとな。認めるしかない。それでだ」
「うん」
今度は彼がナナに問うた。
「あいつは今何処だ?」
「船の中でドラムの練習よ」
「そうか」
「久し振りに時間ができたからって」
「そうだな。音楽もいいものだ」
「京四郎さんはお兄ちゃんのドラム好きなの?」
「嫌いじゃない」
こう答えた。
「あいつの心がそのまま出ているからな」
「そうなんですよね」
それに洸が頷いた。彼もここにいるのだ。
「一矢さんのドラムは。まっすぐで」
「あいつそのものだ」
神宮寺もそこにいた。
「あそこまでまっすぐだと。本当に聞いていて気持ちいい」
「だからエリカさんもですよね」
「そうだな」
神宮寺は麗のその言葉に頷いてみせた。
「エリカさんもあそこまで愛してもらえるなんて」
「マリさんも憧れますか?」
「憬れない方がどうかしてるわよ」
猿丸に対しても言う。
「あそこまで一途で必死に愛してもらったら。やっぱり」
「そうですね。それはね」
「ええ。そうよね、洸」
「あっ、うん」
本人の返事は今一つ弱いものだった。ちずるのアプローチはまた失敗したのは確かだった。しかしここで彼女はとりあえず話題を変えるのだった。
「それでよ」
「ああ。何だ?」
豹馬がそれに応える。
「そのトウマは何処なのよ」
「あれっ、さっきまでいたのによ」
「ミナキと二人で喫茶店を出た」
京四郎が彼等に答えた。
「今はな。ミナキに任せるのが一番だ」
「そうね。確かにね」
「まどろっこしいな、おい」
今度は豹馬が憮然とした顔になるのだった。彼は腕を組んでいる。
「そんなのじゃなくて一気にな」
「豹馬さんもね」
「全く。こっちがイライラするわ」
「!?何がだよ」
ナナとマリの言葉にもわかっていない。
「俺がまどろっしい?何でだよ」
「駄目だ、こりゃ」

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