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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十六話 勇士バラン=ドバン
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した。敵は」
「一機よ」
「一機!?」
一機と聞いてトウマも驚きの声をあげた。
「本当に一機ですか!?」
「ええ、間違いないわ」
ミサトはまた答えた。
「レーダーの反応は」
「ミノフスキー粒子は」
「ないわ」
つまり間違いないということだった。
「全くね」
「わかりました。じゃあ間違いないんですね」
「ええ、間違いないわ」
また答える。
「暫くの間御願いね」
「わかりました。それじゃあ」
「その間に」
ミサトは少し考える。
「他のマシンの出撃準備を進めておいて」
「わかりました」
「あのバルマーだからね」
彼女ももうバルマーのことはよくわかっていた。
「このまま何もなしとは考えられないわ」
「そうですね。確かに」
これはマヤもわかっていることだった。
「このまま一機だけなんてことは」
「アストラナガンみたいなマシンならともかく」
かつてバルマー戦役で彼等を苦しめたあのイングラムのマシンだった。
「こんな時には出ないでしょうし」
「わかりました。各艦に伝えます」
「御願い。それでどれ位かかるかしら」
「三分です」
シゲルが答える。
「三分あれば全機出撃可能です」
「長いのか短いのかわからないわね。トウマ君」
あらためてトウマに声をかける。
「はい」
「聞いたわね。三分よ」
「わかりました。三分ですね」
「ええ。その間頑張ってね」
こう告げる。
「三分でいいから」
「わかりました。一機なら」
それに応えて身構える。
「やってみせますよ」
「御願いね」
「トウマ」
ミナキがトウマに声をかける。
「その間御願いね」
「ああ、やってみるさ」
気合を入れて構える。その時だった。目の前に武骨なマシンが姿を現わした。
鉄球を持っておりまた随分と武張った外見である。それに乗る男も白髪で頬髯と口髭がつながった随分といかつい外見の男だった。彼は地球に来てまずはこう言った。
「ふむ。中々よい場所だ」
「おいあんた」
トウマはまず彼に声をかけた。
「何者なんだ、バルマーの人間か?」
「如何にも」
彼はトウマに顔を向けて答えた。
「我が名はバラン=ドバン」
「バラン=ドバン!?」
「左様、十二支族ドバン家当主にして近衛軍司令官」
「バラン=ドバンだと」
それを聞いたヴィレッタの顔が一変した。
「どうしたんですか、ヴィレッタさん」
「あのバラン=ドバンはただの男ではない」
こうアラドに言葉を返す。
「ただの男ではない!?」
「そうだ。宰相シヴァー=ゴッツォに次ぐ地位にある」
「宰相の次ってことは」
「それってバルマーの」
「そうだ。貴族としても頂点にある」
ゼオラにも答える。
「軍の重鎮だ」
「そんな人がどうしてこんなところに」
「そこまで
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