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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十六話 勇士バラン=ドバン
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「やっぱりね。戦争だから」
まずはこう答えた。
「それに」
「それに?」
「彼等を倒さないとそれだけ余計に彼等に殺される人が出るから」
次に述べた言葉はこうであった。
「だから僕も」
「皆を護る為に相手を倒すのね」
「特にグラドス軍はね」
何時になくはっきりと答える。
「だからあえて狙っているんだ」
「成程ね。私もそうだけれどね」
「フレイも」
「グラドスは許しちゃいけないから」
語るフレイの整った顔が険しくなる。
「だからよ」
「そうなんだ」
「とにかくその時のキラとはまた違うのね」
「うん」
サイは今度はフレイの問いに頷く。
「何か。強烈な対抗心っていうか」
「キラとはじめて会った時のシンみたいな感じかしら」
「俺か」
「何かそういう感じなの?」
ルナマリアの言葉だった。
「それだと」
「近いかも」
そしてサイはそれを認めて頷いてみせた。
「そうした感じで」
「それはまずいわね」
メイリンはそう聞いて顔を曇らせた。
「あの時のシンみたいな感じで雷鳳に乗ったら」
「そうね」
ルナマリアも妹の言葉に頷く。
「洒落にならないことになるわよ、下手したら」
「俺はあれでSEEDが発動したんだがな」
「あの時は正直かなり危なかったようだ」
だがここでアスランがシンに告げる。
「アスラン」
「御前も激情で暴走する寸前だったらしい」
「そうだったのか」
「そうだ。だから今のトウマさんも」
「危ないってわけか」
「何もなければいいが」
アスランはこう言ってトウマを気遣う。
「どうなるかな」
「けれど今は何もできません」
フィリスが残念そうに述べる。
「私達には」
「そうなんだよな、結局」
ジャックもフィリスのその言葉に頷くしかなかった。
「俺達じゃあの雷鳳をどうすることもできないし」
「じゃあ今は見ているだけ」
エルフィはそれが残念でならなかった。
「そんなことだと」
「まあトウマの旦那が暴走したら身体張って止めるだけさ」
ディアッカはこう割り切っていた。
「俺達でな」
「また随分と簡単に言うな」
「けれどそれしかないだろ」
ディアッカはこうイザークに言葉を返した。
「暴走したその時はな」
「確かにな」
「それでです」
今度はニコルが口を開く。
「雷鳳はどうなったのですか?」
「大破したが修理可能らしい」
サイが彼に答える。
「もうすぐにでもなおせるそうだ」
「そうですか」
「戦力的には問題なしですか」
シホはそこまで聞いて静かに頷く。
「じゃあトウマさんは」
「言われなくても出ると思う」
サイの言葉だ。
「あの様子じゃ」
「その時はまだいいのよ」
フレイが暗い顔で言う。
「その時はね。問題は」
「あのバラン=ドバ
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