暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十五話 迫り来る惨事
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
っ、あいつ何時の間に」
「修羅か」
クォヴレーは修羅達と戦いながら呟いていた。
「御前達は一体」
「ミッチー、いいな!」
「ええ、宙さん」
美和は宙の後ろにしっかりとついていた。
「後ろは任せて!」
「よし!」
彼等もまた敵陣に突入する。これで勝敗が完全に決した。ティス達はそれを見て言うのだった。
「こうなったらもうどうしようもないわね」
「負けるの?私達」
「負けてもどうってことないじゃない」
怯えたように言うデスピニスに対しても言う。
「撤退して態勢立て直せばそれでいいだけだし」
「けれど」
「けれどもどうしたもじゃなくて」
「アリオンさん」
ラリアーがアリオンに声をかける。彼は相変わらずコウタ、ショウコと激しい一騎打ちを繰り広げている。
「ちょっといいですか?」
「撤退か?」
「はい。戦局は僕達にとってかなり危険な状況です」
「だから。ここは」
「そうだな。それもありだな」
彼等の言葉に頷くのだった。
「ここはな」
「じゃあ撤退ですね」
「ああ、御前等先に言ってろ」
こう三人に言う。
「俺は後から行くからな」
「えっ、まさか」
「おいおい、お嬢ちゃん」
不安げな顔になったデスピニスに笑顔で告げる。
「何不安になってるんだよ。俺は絶対に帰るからな」
「そう・・・・・・ですか」
「安心してくれよ。風の赴くまま帰って来るさ」
「何かそれって不安になる言い方なんだけれど」
ティスは醒めた感じで彼に言い返す。
「どうなの、それって」
「まあいいだろ。帰って来るんだからな」
「それはね。そうだけれど」
こう言われてはティスも返す言葉がない。
「じゃあ後はあんたに任せてあたし達は修羅の人達と一緒に撤退すればいいのね」
「そういうことだ」
「わかったわ。それじゃあ」
「アリオンさん、後は」
「お任せします」
三人と修羅の主力がまず姿を消した。そしてアリオンも。
「おい坊主、お嬢ちゃん」
「何だ!?」
「もう貴女だけよ!」
二人は今もアリオンに対して凄まじいまでの闘志を見せていた。
「まだやるっていうんなら!」
「覚悟しなさい!」
「といきたいところだがこっちにも事情があってな」
軽く笑って二人に言葉を返す。
「帰らせてもらう。じゃあな」
「待ちやがれ!」
「逃がさないわ!」
「風に追いつけたらな」
だがアリオンは二人を振り切った。風の中に消えそのまま姿を消す。彼が戦場から消えた時にはもう敵は誰も残ってはいなかった。ロンド=ベルの戦士達だけがいた。
「何ていうかよ」
「ああ」
タップがケーンの言葉に応える。
「今回あっという間に終わったな」
「騒ぎが大きくなると思ったんだけれどな」
「敵の数も少なかった感じだな」
ライトは敵の数を指摘した
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ