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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十五話 迫り来る惨事
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念ね」
リオも首を捻るのだった。
「折角目の前にあんな奇麗な街があるのに」
「レーツェルさんはどう思われますか?」
「プラハか」
レーツェルはそれを聞いて述べた。
「あそこには思い出が多い」
「思い出がですか」
「そうだ」
リオに対して答える。
「あの街には新婚旅行で来たことがある」
「新婚旅行で」
「今では懐かしい思い出だ。しかし」
「しかし?」
「思い出は思い出だ。だが」
レーツェルの顔が曇る。
「それはもうな。私にとっては」
「そうですか」
「過去はいいものもあれば悪いものもある」
表情はサングラスの奥に消した。曇ったものを見せたのは一瞬だった。
「そしてその二つが混ざってもいるのだ」
「レーツェルさん・・・・・・」
「そしてだ」
「そして?」
「戦いからは逃れられない」
そう言ったその時だった。
「レーダーに反応です!」
「あの敵です!」
ミリアリアとサイが報告した。
「前方に敵が展開してるよ!」
「もうなのかよ!」
カズイとトールは半分悲鳴になっていた。
「補給と修理を受けられたのが正解だったわね」
「そうですね」
マリューの言葉にノイマンが頷く。
「それが不幸中の幸いでした」
「ええ。ですが」
ノイマンは言う。
「ええ。今度の敵は」
「前のものとは違いますね」
連邦軍の兵器ではなかった。ロンド=ベルの面々が見たこともないような兵器ばかりだった。その兵器が前方に展開していたのである。
「あれは無人機ではありません」
ナタルがそれを見抜いた。
「今回の相手は」
「有人というのだな」
「そうです。あの動きは」
空中にいてまだ前に出て来ないがそれでも細かい動きを見て見抜いたのだ。
「ですから今回は」
「手強いな」
「しかしだ」
それでもヘンケンは退く気はなかった。敵がいるその前方を見据えながら指示を出すのだった。
「全軍攻撃だ」
「わかりました」
ナタルがそれに頷く。
「それでは今から」
「進撃だ」
「了解」
皆それぞれヘンケンの指示に応え前進する。その中で彼等は兵を進めていく。その途中でコウタはあることに気付いたのだった。
「んっ、あいつはいないな」
「そうみたいね」
ショウコもそれに気付いたのだった。
「そのかわりに何だか」
「ああ、あいつか」
漆黒の立ち上がった竜を思わせるマシンに気付いたのだ。
「あいつ。やっぱり」
「あのフォルカって人の」
「ほう、フォルカを知っているのか」
そのマシンに乗る紫の髪の男が二人の言葉を聞いて笑みを浮かべた。
「そういえば前の戦いはあいつが受け持っていた戦いだったな」
「あいつっていうことは」
「貴方、あの人を知ってるのね」
「そうさ」
男は二人の言葉に応え不敵ナ笑みを浮かべ
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