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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十五話 迫り来る惨事
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「そうだったな」
ブライトも言われてふと気付いた。
「一個艦隊でも相当なものだったが」
「一つの星系に向けるのは最悪で一個艦隊だ」
「一個艦隊か」
「そうだ。星系一つにだ」
またそれを述べた。
「普通はそれが基準だ。しかし今回は全く違う」
「よりによって二個方面軍」
「つまり十四個艦隊だ」
こうまで言い切った。
「それだけの数で一気に攻めて来る。有り得ないのだ」
「有り得ないことを仕掛けて来た」
アムロはそこを指摘した。
「そして今は休止だ。一見すれば支離滅裂だ」
「バルマーの中で混乱がある。それとも」
ブライトはまた述べた。
「内部対立か」
「私はそれはわからない」
ヴィレッタはそれには首を横に振った。
「バルマー帝国は封建制だ」
「ああ、それはわかっている」
これはもう皆知っていることだった。
「既にな。階級社会だということもな」
「階級社会だからだ。階級が上になればなる程情報が手に入る」
「言い換えれば下の者には情報は手に入らない」
「その通りだ」
アムロに応えた。
「私も一応爵位のある貴族だったが。それでも」
「バルマーはあまりにも大きいということか」
クワトロはあえてこう表現した。
「全てを知るには」
「十二支族でもなければかなりの情報は得られない」
ヴィレッタはまた告げた。
「何もかもな」
「そうだな。そしてその中心にいる霊帝は」
「拝謁することすらままならない」
一言だった。
「艦隊司令ですらな。そうおいそれとは」
「全てが謎か」
「そう、謎だ。だがあのユーゼス=ゴッツォはかなりのことを知っていた筈だ」
「ユーゼス=ゴッツォか」
「あのバルマーを掌握しようとしていた」
アムロとクワトロは彼のことを思い出した。
「あの男は知っていた」
「だが死んだ」
そうなのだった。バルマー戦役の最後においてオリジナルのラオデキア=ジュデッカ=ゴッツォによって粛清されている。これでロンド=ベルに何かを伝えられる者はいなくなった。
「完全にな」
「クローンもなくか」
「クローン・・・・・・そういえばだ」
ヴィレッタはあることに気付いた。
「あのユーゼスもまたクローンの可能性がある」
「クローンの!?」
「そうだ。若しかするとだ」
その話になった。
「そういう話を聞いたことがあるのだ」
「謎が余計にわからないな」
「どうなっているのか」
彼等の周りの謎はさらに深まっていっていた。しかもそれを知る術もなかった。しかし彼等はその中であくまで戦うしかなかったのだ。
ゼダンでの補給及び修理を終えて。彼等は日本に向かう。その途中のプラハにおいてだった。
「この街も奇麗なのよね」
レオナが言った。
「立ち寄ることもできないけれど、今回は」
「それが残
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