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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十四話 望まれぬ訪問者
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『あれは修羅だ』
「修羅って一体」
「何なんだよ」
コウタも言う。しきりに周囲を見回す。だが誰もいない。
「そもそも誰なんだよ急に」
「本当に。誰?」
『ロア』
ここで声がした。
『エミィ』
もう一つ。また声がしたのだった。
『君達に力を貸してもらいたい』
『御願い』
「御願いって何よ急に」
ショウコにはもう何が何なのかわからなかった。
「力って」
「そうだよ。俺達に何なんだよ」
『俺達は幾多の戦いを経てきた』
『けれど。実体をなくして』
「実体をなくしたっていうとあれかよ」
コウタはそれを聞いて思った。
「幽霊かよ」
『いや、違う』
それは否定する。
『違うが。戦えない』
『この世界にも来ているのに』
「この世界!?今上にいる連中かよ」
『その通り』
また声が答えた。
『修羅』
『そして他にも』
「他にもって」
ショウコもさらに訳がわからなくなっていた。
「何が何だかわからないけれど」
「で、俺達にどうして欲しいんだよ」
『共に戦って欲しい』
「一緒に!?」
『そうだ』
またコウタに言ってきた。
『だから。君の身体を』
『貸して。地球の為に』
「地球の為に」
「ねえお兄ちゃん」
ショウコはそこまで聞いて兄に顔を向けて声をかけた。
「悪い人達じゃないみたいよ」
「ああ、そうだな」
コウタもそれは感じていた。
「どうやらな」
「それでロアさんでしたっけ」
『そうだ』
『私はエミィよ』
ショウコの言葉に応えてきた。
『俺達は修羅、そしてこの世界にいる様々な勢力と戦う為に』
『実体をなくしてもここに来たのよ』
「そうか、それなら」
コウタは遂に決断した。
「じゃあ一緒に戦うぜ。いいな」
『頼む』
『是非共」
「身体を貸したら私達はどうなるの?」
『そのままよ』
エミィの声が答えてきた。
『だから安心して』
『戦うのは一緒だが』
「ならそれでいいぜ」
コウタはそれで納得した。
「じゃあよ。俺と一緒に戦うのは」
『俺だ』
ロアが名乗り出てきた。
『そして貴女とは』
「私なのね」
『そう。御願い』
また言ってきた。
『していいわよね』
「私も覚悟は決めたわ」
ショウコもまた兄と同じ決断を下した。これで決まりだった。
「よし、それなら!」
「やるわ!」
強大は同時に叫んだ。
「ロア!」
「エミィ!」
それぞれのパートナーの名を叫ぶ。
「今ここでな!」
「力を貸して!」
『わかった』
『それなら』
二人が兄妹と重なる。すると。そこから二人は突如として姿を現わした巨大なマシンに乗り込んだ。それは。
「このマシンは」
「一体」
『Gコンパチブルカイザーだ』
二人にロアが答える。
『これで修羅と戦
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