第五十四話 望まれぬ訪問者
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「以前より異世界の勢力がこちらに来ることが頻発している」
エイブが言った。
「我々にしろセフィーロにしろ」
「私達はエメロード姫に召還されたんだ」
光はこう説明した。
「このことはもう話した筈だ」
「ああ、それはわかっている」
ショウが彼女の言葉に頷く。
「俺も似たような理由だったからな」
「しかし。不思議なことだ」
バーンがふと気付いた。
「これまで平穏だったバイストン=ウェルにルーザ妃の様な人物が出て」
「今までいなかったのよね、確か」
海がバーンに問うた。
「そうだ。しかし彼女の変化とショット=ウェポンの召還」
「あいつもだったな」
「あの時は不思議に思うことはなかった」
バーンはショウにも告げる。
「だが。セフィーロのことといいこうまで異世界の勢力が入り混じるとなると」
「しかもですわ」
風が口を開いた。
「どの世界でも危機が迫っておられるようですけれど」
「セフィーロもそうだったしな」
トッドがそこを指摘する。
「バイストン=ウェルも危機って言えば危機だったしな」
「ラ=ギアスもよ」
セニアが話に加わってきた。
「ヴォルクルスの復活なんて。一歩間違えたら」
「シャドウミラーの世界でも戦乱に覆われていた」
ラミアが呟いた。
「やはり。複数の世界で危機が訪れているな」
「しかもだ」
謎はまだあった。それに言及したのは加持だった。
「何か俺達の周りがやたら偶然に囲まれているしな」
「偶然ですか」
「エヴァだってそれに近いだろ?」
シンジの言葉に応えるのだった。
「俺だって何だかんだで生きているしな。俺だけじゃなく」
「加持さんだけじゃなく」
「偶然でこんなに異世界の勢力がやって来たり色々な勢力が出て来るか?」
「それは確かに」
言われてみればシンジもおかしいと思うのだった。
「妙ですよね。こんなに偶然が重なるなんて」
「ガイゾックにしろバームにしろ暗黒ホラー軍団にしろそうよね」
アスカが言った。
「滅茶苦茶な勢力が出て来ているわよ」
「偶然ってのはたまたま起こるから偶然なんだよ」
加持はまた言った。
「だからな。それが重なると」
「おかしいですよね、やっぱり」
「おかしいなんてものじゃない」
またシンジ達に述べた。
「しかも。よく見たら」
「シュウ=シラカワ博士?」
アキトはいぶかしむ顔でシュウの名前を出した。
「あの人が出たらいつも」
「シュウか」
マサキはその名を耳にして険しい顔になった。
「今のあいつにはドス黒いものはねえけれどな」
「そうね。ヴォルクルスの呪縛はなくなっているわ」
セニアが言う。
「けれど。彼が出たら間違いなく何かがあるから」
「グランゾンでしたでございますわね」
モニカは妙な文体の言葉を出した。
「シ
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