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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十四話 望まれぬ訪問者
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理由はそれだった。実は甲児や勝平も同じ理由である。
「パリに来ていたんですけれど」
「奇遇と言うべきか」
「奇遇なんてもんじゃねえよ」
コウタがテツヤに述べてきた。
「いきなりロアが来てこれだぜ」
「ロア!?」
「ああ。何か知らねえけれど出て来てよ。それで」
「また色々とあるのだな。君達も」
「話せばかなり長くなるぜ」
こう断ってきた。
「それでいいのなら話すぜ」
「わかった。では頼む」
「ああ」
コウタとショウコはあらためて話をする。こうして二人の事情はわかった。そのうえでテツヤはまた二人に対して誘いをかけるのだった。
「それで。どうだ」
「あんた達とだな」
「そうだ。君達次第なんだが」
「わかった。それじゃあよ」
コウタが応えた。
「何か他に行き場もないしな」
「私も。旅行どころじゃなくなったし」
「そもそもよくこんな時に旅行なんてしていたな」
「そういえばそうね」
タスクとレオナが話をする。
「まあ景品で当たってな」
「それでだったんです」
二人も答える。
「パリだパリだって浮かれていたら」
「こんなことになるなんて」
「まあよくあることだよ」
「ロンド=ベルにいればね」
タスクとレオナはまた二人に述べる。
「それでだ。君達は我々に参加してくれるのだな」
「ああ」
コウタは今度はダイテツに答えた。
「宜しく頼むぜ」
「わかった。ではクロガネに入るといい」」
「クロガネか」
「嫌なのか?」
「いや、別に」
それは否定するのだった。
「構わないさ。飯が美味いんなら何処でもな」
「もう、お兄ちゃんたら」
ショウコはそんな兄に対して困った顔を向ける。
「いつもそうなんだから」
「いいだろ。それよりもよ」
コウタは妹の言葉を退けてまた言う。
「今度こそあのフォルカって野郎を叩き潰すぜ」
「フォルカですか」
ラージがその名を呟いた。
「そういえば彼が言っていた」
「何ですか?」
「え。あの修羅という言葉です」
ミズホの問いに答える。
「修羅というのは何なんでしょうか」
「そういえば」
彼等はそれに気付いた。ラージの今の言葉で。
「また異世界の存在らしいが」
「一体何者なんだ」
「わからないわよね、いきなりだし」
フィオナがぼやいた。顔を見上げて。
「しかもやたら攻撃的な感じだし」
「あとよ。それとは違うあのガキ共だよ」
ラウルはあの子供達のことを気にしていた。
「あの連中は何なんだ?」
「あの子供達ですね」
「そうだよ。変なマシンだったしな」
ラージの言葉に答える。
「あの連中も気になるよな」
「そうですね。しかもエクサランスを狙っているのが」
「何故だろうな」
ラウルはここで首を傾げさせた。
「あの連中。俺達に何を」

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