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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十四話 望まれぬ訪問者
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「このエクサランスをはいそうですかで渡すわけにはいかないのよ!」
「なら腕づくよ!」
「御免なさい」
ここでもデスピニスの様子は変わらない。
「手に入れてやるわよ!」
「デュミナス様の為に」
二人はラウルとフィオナに向かう。二人の戦いは続く。だがその頃ロンド=ベルは既に敵軍の殆どを倒してしまっていた。ここで黒い怪鳥を思わせるマシンが姿を現わした。
「あのマシンは」
「ラージ?」
「二人共、今はもういいよ」
ラージは出て来るとこう二人に告げたのだった。
「もういいって?」
「うん。戦力がなくなったじゃないか」
また二人に告げた。
「だから。ここは」
「撤退しろっていうことね」
「その通り」
ティスに対して答えた。
「わかったね。じゃあ」
「そうね。忌々しいけれど」
ティスは周りの戦局を見回して答えた。見れば既に戦場に残っているのは彼女達三人とフォリカしかいない。これではどうしようもなかった。
「そうさせてもらうわ」
「わかったよ。じゃあデスピニス」
今度はデスピニスに顔を向けて問うた。
「君もそれでいいね」
「う、うん」
こくりと怯えたように頷く。
「わかったわ。じゃあ私も」
「フォルカさん」
「話は聞いた」
ここでコンパチブルカイザーとの間合いを離した。
「撤退か」
「それでいいですね」
「まだ闘いたいがな」
一応はこう述べる。
「だがこちらに誰もいなくなったとあっては仕方がない」
「はい。ではそういうことで」
「そこのあんた」
「何だ!?」
ラウルはティスの言葉に忌々しげな顔を向けて問うた。
「今日はここまでにしといてあげるわ。感謝しなさい」
「へっ、今度はそうはいかねえからな」
「私もこれで」
デスピニスも撤退に入った。
「帰ります」
「そうなの」
「また。御会いしましょう」
「待て!」
コウタはまだフォルカを追おうとする。
「決着はついてねえぞ!」
「それはまた今度だ」
フォルカも口惜しげに言葉を返す。
「いいな、まただ」
「ちっ、いいところだったのによ」
「何はともあれ終わったのね」
悔しがる兄に対して妹は安堵した感じだった。
「これで」
「あいつとの戦いは終わっちゃいねえよ」
コウタの言葉は相変わらずの感じだった。
「逃げられるなんてよ。冗談じゃねえぜ」
「ところでだ」
悔しがったままの彼に対してテツヤが声をかけてきた。
「んっ!?何だ?」
「よかったらだ」
コウタに対して声をまたかける。
「俺達と一緒に戦わないか」
「あんた達とか」
「そうだ。見たところ君達はまだ学生だが」
「休学中です」
ショウコが答えた。
「日本は戦乱が激しくて」
「そうか。それで学校自体がなんだな」
「そうです。それで」

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