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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十四話 望まれぬ訪問者
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「寝てしまっても」
「ええ、どうぞ」
そしてシュウもそれを認めて頷くのだった。
「私は構いませんよ」
「わかりました、それじゃあ」
シュウのその言葉を聞いて彼の影の中に入るのだった。
「これで。お休みなさい」
「ええ。さて、私も」
シュウもここでノートパソコンを切るのだった。そのうえで呟く。
「休みますか」
こう言ってパソコンの前から姿を消す。そうして何処かへと姿を消すのであった。
闇の中にその三人はいた。見れば彼等は子供であった。女の子が二人に男の子が一人。彼等は闇の中で向かい合って話をしていた。
「デュミナス様が言っていたわ」
まずはピンクの髪の女の子が言った。
「何て?」
「そろそろ仕掛けてって」
男の子に述べる。
「もういい時間だからってね」
「そう、わかったよ」
少年は少女のその言葉に頷いた。
「じゃあティス、僕はね」
「ええ。デスピニス」
少女はもう一人いる少女に声をかけた。見ればその少女は髪が長い。
「あんたも。いいわね」
「ええ」
おどおどした調子で答えた。
「わかったわ」
「で、ラリアー」
ティスはまた少年に顔を向けそれと同時にその名を呼んだ。
「どうするの?動くことは動くけれど」
「僕は。あっちに行くよ」
「ああ、あっちね」
「うん」
こくりと頷くラリアーだった。
「ティスはどうするの?」
「何かあの人達もう出たがっているのよ」
「もうなんだ」
「随分喧嘩っ早い人達だからね」
こう話すのだった。
「だからよ。あたしも行くわ」
「どっちが先になるのかな」
「あんたと一緒にいるあのでかいのは後でしょ」
「確か」
ティスに対して答える。
「そうだったと思うけれど」
「じゃああたしが先よ。デスピニア」
またデスピニアに声をかけた。
「行きましょう。いいわね」
「うん」
ここでもおどおどとした調子で頷くのだった。
「わかったわ」
「さてと、どうなるかしらね」
ティスは考える顔をしてから一言述べた。
「この星じゃね」
楽しそうに笑う。しかしその笑みは何処か機械、いや人形めいていた。彼女達がそのことに気付いているかはどうかは別にして。
パリ。ここで一組のアジア系の少年少女が遊んでいた。
「なあショウコ」
「何、お兄ちゃん」
名前を呼ばれた茶色の髪の小柄な少女が自分よりやや年輩の青い髪の少年に言葉を返す。
「パリに来たけれど何か日本の方がいいな」
「そうかしら」
「ああ。何か変に飾ってるよ」
顔を少し顰めさせていた。
「ハウステンボスとあまり変わらない場所だってのにな」
「ハウステンボスはオランダじゃないの?」
「あっ、そうだったか」
「ここはパリよ」
それをまた言う。
「気をつけてね。コウタお兄ちゃん」
「ああ
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