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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十三話 非道、ゴステロ
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はまずスキュラを放った。それで敵の小隊を一つ消した。
「脱出は許さねえからな!文句は地獄で言え!」
「それだと要領が悪いんだよ、バァ〜〜〜カ」
「何だと!」
「シャニ、御前もだよ」
「・・・・・・何」
今しがたフレスベルグで敵をまとめて消し飛ばしたシャニもクロトに顔を向けた。
「確実に殺しているぞ」
「手前はどうなんだよ、クロト!」
「僕はこうするんだよ!」
クロトは叫ぶと同時にまずは己のレイダーを変形させた。それで敵に接近しそれから瞬く間に元に戻る。それからその手に持つミョッルニルを振り回し敵の頭を叩き潰していくのだった。
「これなら確実に殺せるんだよ!」
「ちっ、その手があったか!」
「だがむかつく」
しかし二人はそれを見ても賛同はしなかった。
「じゃあよ。俺はもっと確実にぶっ殺してやるぜ!」
「死ね」
さらに気合が入った二人は今度はコクピットを次々と叩き潰していく。彼等は殺すことだけを考えていた。
「あいつ等、また今回も暴れているわね」
「御前もだろ、フレイ」
ムウがフレイに声をかけてきた。
「一体どれだけ撃墜したんだ、今で」
「四機ってとこかしら」
一回の戦闘での撃墜数ではなかった。
「まだ少ないわよ」
「それだけ撃墜すりゃ充分だがね」
「そう言う少佐は?」
「俺も四機だ」
彼もまたエースであった。
「まあまだまだこれからだな」
「そうね。ただ」
ここでフレイはふと気付いた。
「どうした?」
「ネス湖の戦いではル=カインがいたじゃない」
彼女は不意にル=カインの名を出してきた。
「ああ、あいつか」
「あいつの姿が見えないけれど」
それをまた言う。
「他の指揮官クラスも。どうしてかしら」
「そういえばそうだな」
ムウも言われてそれに気付いた。
「妙だな。このロンドンが今の奴等の地球の拠点だというのに」
「そこにエースがいないなんて」
「何かあるのか?奴等にも」
その予想は当たっていた。実はグラドス軍はこの時内部に問題を抱えていたのだ。
「ぬかったな」
後方で指揮を執るグレスコは苦い顔をしていた。
「ル=カインもゲイルも欠くことになろうとはな」
「全くです」
彼の言葉に側にいた参謀の一人が応えた。
「南に現われたマスターアジアの迎撃に向かわせたのは」
「しかも惨敗だ」
彼等もマスターアジアには勝てなかったのだ。
「そのおかげで二人のマシンも大破だ」
「はい」
「そのせいでこの戦いに投入できないとはな」
「閣下、ですから」
ここでこの部下は言うのだった。
「何だ?」
「奴等を出しましょう」
「奴等か」
「はい」
部下はまた言う。
「ここはやはり」
「そうだな」
そしてグレスコもそれに頷くのだった。
「では出せ。すぐにだ」

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