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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十二話 偽りの華麗
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              第五十二話 偽りの華麗
ロンドン。今ここはグラドス軍に制圧されていた。その中でロンドン市民達は地獄の苦しみを味わっていた。
大英博物館は彼等の目の前で破壊されビッグベンもであった。彼等の誇りが次々と失われていっていた。
「野蛮人の文化なぞ不要!」
「泣く者は容赦なく殺せ!」
グラドス人達はこう叫びながら文化に関するものを破壊し市民を殺戮していた。そこには何の妥協も躊躇いもなかった。
また首相官邸も王宮も破壊されその跡地にグラドスの建物が建てられていた。グラドス軍首脳部がそこに入っていた。
「司令」
ロンドン市民達から食べ物まで奪いそれでもって築き上げたその宮殿の中に彼等はいた。一際豪華な一室に一人の男が将校の言葉を受けていた。
「野蛮人共がこちらに来ています」
「地球人か」
「はい、北から」
こう彼に答えるのだった。その男は険しい顔をした初老の男であった。
「迫って来ております」
「わかった」
彼は将校のその言葉に頷いた。
「それではル=カインに知らせろ」
「ル=カイン様にですか」
「そうだ」
将校に対して答える。
「迎え撃つ場所は何処になるかな」
「奴等の言葉ではスコットランドです」
彼はこう報告する。
「そこで迎え撃つことになるかと」
「わかった」
男はそれを聞いて満足そうに頷いた。
「では死鬼隊はここに置いておこう」
「彼等は野蛮人共に対して非常によく働いてくれています」
「そうだな」
また将校の言葉に頷く。
「おかげでこちらもかなりやり易い」
「全くです」
「それでだ」
彼はさらに言う。
「地球の文化抹殺は進んでいるか」
「少なくともこの島は」
将校はこう報告する。
「かなり進んでいます」
「そうか。ならいい」
その報告を聞いて満足そうにまた頷いた。
「ではこのまま順調に続けるのだ」
「わかりました。それでは」
「うむ。ではそのようにな」
将校はその言葉にまた応えて頷くのだった。
「作戦を進めていけ」
「わかりました。それでグレスコ司令」
男の名が呼ばれた。
「どうした?」
「北から来ている野蛮人共ですが」
また地球人に対する偏見を露わにさせる。
「どうした?」
「その数はかなりのものです」
そのことをグレスコに報告するのだった。
「かなりか」
「そうです」
またグレスコに述べる。
「ニューヨークを陥落させそのままの数で来ております」
「ふむ、ニューヨークを陥落させた部隊か」
グレスコは述べる。
「確かこれまでにも何度か戦闘を経ている部隊だな」
「ロンド=ベルだとか」
その名前が告げられた。
「そう自称しています」
「ロンド=ベルか」
あらためてその名を呟く。
「あの者達は手強いな」
「野蛮
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