第五十一話 邪悪なるグラドス
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第五十一話 邪悪なるグラドス
ロンド=ベルは戦い続けている。ラミアが戻ってすぐに今度はアメリカ行きを命じられたのだ。
「入浴!?」
「ニューヨークだ甲児君」
鉄也がぼけた彼に突っ込みを入れる。
「ニューヨークにグラドス軍が現われた」
「ちっ、あいつ等かよ」
甲児はグラドスと聞いて嫌悪感を露わにさせた。
「あいつ等だと嫌なものが見れそうだな」
「そうだな」
彼のその言葉に大介が頷く。
「何しろ選民思想と偏見の塊だ。そんな連中が何をするかと思えば」
「すぐに向かった方がいいな」
ピートはこう判断した。
「さもないと大変なことになりかねないぞ」
「その通りだ」
彼のその言葉にリーが頷く。
「すぐにニューヨークに向かおう」
「そうですね」
ブンタもそれに同意する。
「グラドス軍は数も多いですしね」
「その数もまた問題だ」
サコンが指摘するのはそこだった。
「彼等はその数を利用して一般市民への攻撃にも戦力を向ける。これがな」
「胸糞悪い野郎だぜ」
サンシローは忌々しげに言い捨てた。
「ガイゾックと同じだな。むかつく奴等だ」
「出て来たらまとめてギッタンギッタンにしてやるぜ」
ヤマガタケは闘志を露わにさせる。
「だからよ。早くニューヨークに」
「うむ」
大文字が彼等の言葉に頷いた。
「ではミドリ君、すぐに皆に伝えてくれ」
「わかりました。ニューヨークへ」
「そうだ」
こうして彼等はニューヨークに向かった。ニューヨークに向かうとまずはシカゴで落ち着いた。既にニューヨークはグラドス軍の手に落ちてしまっていたのだ。
「数がかなり多いな」
バルトフェルドはエターナルの艦橋で敵のデータを見て言う。
「そのせいで連邦軍の防衛部隊は全滅した」
「全滅ですか」
「降伏はしたんだけれどね」
こうダコスタに答える。
「けれど一旦降伏を受け入れてから皆殺しにしたらしい」
「えっ・・・・・・」
ダコスタはそれを聞いて顔を顰めさせた。
「一旦受け入れてからですか」
「しかも公開処刑だ」
卑劣で残忍な所業は続く。
「ニューヨークの市民達の前でね。車で引き摺って殺したらしいね」
「また随分と残忍な連中ですね」
「僕もそう思うよ」
ダコスタのその言葉に対して同意してみせて頷く。
「こうした連中は好きにはなれないね」
「その通りです」
バルトフェルドのその言葉にラクスが応えてきた。
「殺すことは好みません」
ラクスはまずはこう言う。
「ですが他者を踏み躙りその命を消していくならば」
「容赦をしてはいけないということだな」
「その通りです」
凱の言葉に頷くのだった。
「彼等だけは何としても」
「ニューヨークが心配ですね」
ニコルは顔を曇らせる。
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