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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十話 銀河放浪
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見てある種の絶望を感じていた。
(いけませんな)
エキセドルはまた心の中で呟いた。
(この基地は我々の置かれている状況を把握していません)
(ではやはり)
(はい)
続いて小声でベスと囁き合う。
(この基地に留まることはここを危険に巻き込むこととなります)
(そうですか)
「ところで」
ここでカミューラはコスモに気付いた。
「その少年は?」
「ユウキ=コスモ」
ベスが彼の名を言った。
「イデオンのパイロットをやらせています」
「この子にですか」
「はい。ですが」
「様子がおかしい」
カミューラはすぐにコスモの異変に気付いた。
「疲れか、怯えか」
「・・・・・・・・・」
だがコスモからは返事がない。呆然としたままだ。しかし彼女はそんな彼に対して優しい笑みを浮かべてこう声をかけるのだった。
「気の毒に。けれど大丈夫よコスモ君」
母性を感じさせる言葉であった。
「もうここにいれば怖いことはないわ」
「カミューラ=ランバン司令」
ベスはここでまたカミューラに対して上申した。
「もう一度申し上げますがこの基地の戦闘態勢では不十分です」
「冗談でしょう?」
しかしカミューラはまだそれを理解してはいなかった。そしてこう言うのだった。
「このブラジラーには外宇宙の橋頭堡として十分な戦力が用意されています」
「十分って」
その彼女にカーシャが問う。
「何を基準にしてでしょうか?」
「地球連邦の外宇宙における戦力配備規定に基づいてです」
これがカミューラの答えだった。だがそれに納得する者はなく今度はシェリルが彼女に言うのだった。
「カミューラ司令」
「ええ」
「カーシャはここの戦力じゃ異星人に対抗出来ないと」
「私達は軍人です」
声が少し厳しいものになった。その顔も。そこには誇りがあった。
「戦闘のプロです」
「ですが」
シェリルはその誇りに対してあえて問う。
「今までに異星人と戦ったことはあるんですか?」
「お止めなさい」
そのシェリルをエキセドルが制止した。
「エキセドル艦長・・・・・・」
「カミューラ司令」
最後にエキセドルがカミューラに対して言った。
「補給が済み次第我々はここを経ちます」
「そうですか。それで」
カミューラはそのエキセドルに対して問う。
「その後貴方達は何処へ向かうつもりです?」
「それはこれから考えます」
これがエキセドルの返事であった。
「ただ」
「ただ?」
「ここに留まることは互いの為にならないでしょう」
「そうですか」
「はい。ですから」
「・・・・・・わかりました」
カミューラは何かを察したがあえてそれは言葉に出さずに頷いた。
「では補給の済むまでの間はゆっくり休まれるといいでしょう」
「おばさん」
ここでコスモが
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