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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十話 銀河放浪
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女がいた。人に近いが細部が色々と異なっている。強いて言うならば妖精に似た、そんな感じの少女が氷の中にいたのだ。
ギギルはその少女を見ていた。そして手から光を放ちそれを少女に対して当てた。するとそこからさらに眩いばかりの光が放たれたのだった。
「うぐうううう・・・・・・」
ギギルはその中で声をあげる。
「うぐうぐぐぐぐぐぐ・・・・・・うおお!」
エネルギーを放射する感じだった。ギギルはそれに必死に耐えている。そしてその中で辺りがさらに光に包まれて。氷が溶け少女が出て来た。
「シビル!」
ギギルはまたその名を呼んだ。
「わかるかシビル!」
また呼ぶ。少女はそこに立っているだけだ。
「眠りから覚ましたのはこの俺だ!」
それを少女に叫ぶ。
「ギギルだ!」
「スピリチア・・・・・・」
「そうだ!」
またシビルに叫んだ。
「俺と来いシビル!」
「シビルが」
「そうだ。そこにはスピリチアが溢れるほどある!」
「スピリチア・・・・・・」
また何かが目覚めた。そして。銀河でまた何かが動いたのだった。
マクロス7とソロシップはブラジラーに入っていた。中年の赤い髪の女性士官が彼等の応対をしていた。
「エキセドル艦長ブラジラーへようこそ」
「ご協力に感謝しますカミューラ司令」
エキセドルがその女性士官の官職氏名を呼んで応える。
「お邪魔して申し訳ありません」
「いえ」
だがカミューラはそれに応えて言うのだった。
「このブラジラー前線基地は移民船団の中継基地として機能しています」
「はい」
「ですから貴方達の来訪を心から歓迎します」
(ふむ)
エキセドルは彼女と応対を続けながら心の中であることを呟いた。
(どうやらこの基地の時間の進み具合はソロ星と同じですな)
時間のことであった。
(やはり我々だけが)
「カミューラ司令」
今度はベスがカミューラに対して言った。
「我々の報告した異星人バッフ=クランがここにも現れる可能性があります」
「バッフ=クランですか」
「そうです」
強い声をまた彼女に伝える。
「今すぐにも基地の防備を固めることを上告します」
「心配は要りません、ベス」
しかしカミューラの返答はこうであった。
「この基地は外敵に対して充分な迎撃機能が装備されています」
「しかし」
「ですが」
ここでカミューラは微笑んだ。そのうえでまた言ってきた。
「貴方の言うことも参考にしましょう、ジョーダン=ベス」
「カミューラ司令」
ここでベスはさらに真剣な顔になった。そのうえでまた言う。
「私は幼年学校で貴方の授業を受けていたベスではありません」
こう言うのだった。
「今の私は」
「おっと、そうですね」
カミューラは笑っていた。穏やかなものだ。しかしエキセドル達はその穏やかさを
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