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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五十話 銀河放浪
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「あのね、コスモ君」
またコスモに優しい声をかける。
「私にも貴方位の男の子がいたの」
「俺位の」
「ええ。もう十年も別れたっきりになってるけど」
こう言って寂しい顔になるがそれは一瞬のことだった。
「私でよければ何でもおっしゃい。気持ちが晴れるわ」
「おばさん・・・・・・」
「貴方をお医者様に見せることは出来るんだけど」
まずはこう前置きする。
「貴方の瞳は輝いているわ。大丈夫よ」
「大丈夫?」
「そうよ」
それをまたコスモに対して言った。
「貴方は強い子だから」
「俺は」
「ええ。だからすぐ元気になるわね」
「・・・・・・いいよ」
「えっ!?」
不意に言ってきたコスモの言葉に顔を向けた。驚いた顔で。
「俺はもう子供じゃない!」
「コスモ君、一体」
「一人前だ、相談に乗ってくれなくていいよ。何でもかんでも一人で出来るんだ」
不意にこう主張しだしたのだった。
「今さら優しくするなんて嘘だよ。母さんはいつだって自分の都合のいい時だけ出てきてああしろこうしろだ」
「コスモ君・・・・・・」
「俺は母さんのお人形じゃないだ!」
また叫んできた。
「一人前なんだ!戦うことだって出来る!皆を守ることだって出来るんだ!」
まるでそのことを誇示するように叫ぶ。別人の様に。
「あの攻撃だってあのバッフ=クランの攻撃だって」
今度はバッフ=クランの名前を出した。
「俺は・・・・・・あの・・・・・・ああ・・・・・・」
「落ち着いてコスモ君!」
そんなコスモの背中に手を当てて声をかけた。
「ここは安全な場所だから!」
「うう・・・・・・ああ・・・・・・!」
「どうして急に・・・・・・んっ!?」
この時だった不意にポケットに通信のコール音が鳴った。
「緊急呼び出し!?こんな時に」
「ううう・・・・・・」
「コスモ君」
地面に両膝と両手をつき呻いているコスモに対して声をかけた。
「私は行かなければならなくなったの」
こう彼に告げた。
「おばさん・・・・・・」
「ここは安全な場所だから」
そしてこう言うのだった。
「怯えなくても大丈夫よ」
「う、うん・・・・・・」
「いい子ね」
また優しい声をかけてにこりと笑ってみせる。
「きっと君はすぐに元気になるわ」
カミューラは去った。しかしその時にセンターに音楽がかかった。歌まである。それはゆっくりと、だが確実にコスモの心に入ったのだった。
ブラジラーに軍勢が来ていた。既にソロシップは準備していた。
「来るぞ、ベス!」
ハタリがベスに声をかける。
「おそらくは」
「相手がバッフ=クランの場合はだ」
ベスが皆に告げる。
「手筈通りに行くぞ!」
「わかっているわ」
シェリルがベスのその言葉に応える。
「あれをね」
「あ
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