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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十九話 ディスコード=ハーモニー
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え」
カララもそれは認める。頷いて。
「つまりだ」
ここからが問題であった。
「御前はマクロス7の人間ではないということになる!」
「・・・・・・・・・」
「聞こう」
沈黙するカララに対してさらに問い詰める。
「御前は何者なんだ何所の人間だ。いや」
言葉をあらためる。そうして問うのは。
「それ以前にだ。御前は地球人なのか!?」
「それは」
「答えなさい」
シェリルも険しい声でカララを問い詰める。
「さもないと」
「わかったわ。それじゃあ」
カララは観念した。そのうえで名乗った。
「我々の民族の名はバッフ族」
「バッフ族!?」
「ええ。バッフ=クランの女よ」
「バッフ=クラン!?」
シェリルはそれを聞いて驚きの声をあげた。
「それがソロ星を襲った侵略者の名前なのね」
「ええ」
こくりと頷いてそれも認めるのであった。
「その通りよ」
「しかし」
ベスはここまで聞いて呟いた。
「目の前で言われても信じられないな」
彼の素直な感想であった。
「君が異星人だなんて。俺は異星人と言えば」
「手が四本、足が六本」
カララはここで冗談めかして言うのだった。
「肌がドロドロの醜い怪獣だと思っていたのかしら」
「いや、そこまでひどくはないが」
それは否定する。しかしだった。
「巨人だったり、角があったり、羽があったり、機械人間だったり」
バルマー戦役でのことだ。
「そんなのだとばかりな」
「どうやら」
カララはそれを聞いて思うのだった。
「貴方達の民族は多種多様な種族と接触されたようね」
「ここ十年で俺達の母星は異星人に何度も侵略されたからな」
ベスもそれに応えて話す。
「だから接触には神経を使うんだ」
「そうなの」
「まさかな。こんな美人だとはね」
「有り難う」
「しかしだ」
ベスの言葉がまた厳しいものになった。その表情もまた。緊迫した空気は健在であった。
「今は人質として監禁させてもらう」
「人質なのね」
「命を奪うつもりはないわ」
シェリルもそれは保障する。
「けれど。ここは地球人の船だから」
「わかってくれるな」
「ええ」
カララは大人しくそれに従うことにした。今ここで下手にあがらっても無駄なのは彼女もわかっていたからだ。
「仕方ないわね」
「わかってくれたらいい」
「それじゃあこっちに来て」
こうしてカララは捕虜になった。とりあえず彼女は捕虜として抑留されるのであった。
マクロス7の艦橋においては。美穂がぼやいていた。
「残念ね」
「残念?」
「だってそうじゃない」
同僚のサリーに応えて述べる。ぼやく顔で。
「折角見つけたソロ星を放棄するしかないなんて」6
「仕方ないわ」
しかしサリーはぼやく美穂に対して慰めるようにして微笑んで告げ
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