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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十九話 ディスコード=ハーモニー
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。ブリッジに通信が入った。ベスがそれに出てすぐに切った。その彼にハタリが問い掛けた。
「どうしたんだ、ベス」
「モエラからの通信だ」
「モエラからか」
「ああ。どうやら捜し人が見つかったらしい」
「捜し人?」
「そうだ。若しかすると」
ベスの顔が険しいものになる。その表情もまた。
「敵のスパイかもな」
「何だって!?」
ブリッジが緊張に包まれる。その時ソロシップの艦内通路において。ロッタとカララがルウをあやしていた。
「だあだあ」
「よしよし」
カララがルウを抱いて優しい顔を見せている。
「あばあ!」
「元気な赤ちゃんね」
「すいません、ええと」
「カララよ」
にこりと笑ってロッタに己の名を告げる。
「よかったら覚えておいてね」
「わかりました。それでも」
ここでロッタはまたカララに言うのであった。
「ルウは。うるさかったですか?」
「いいえ」
しかしカララはそれはその穏やかな笑顔で否定するのだった。
「気にしないで」
「有り難うございます。そういえばですね」
ロッタは今度はカララの服装を見た。それからまた彼女に述べる。
「素敵なファッションですね」
「有り難う」
「マクロス7ではそういう服が流行っているんですか?」
「マクロス7!?」
「えっ!?」
ロッタは今のカララの言葉にその目を少し丸くさせてそうしてまた聞き返した。
「知らないんですか?」
「実は」
ここで一緒にいたリンも話すのだった。
「見慣れない人だからソロ星に降りたマクロス7船団の人かと思って」
(ソロ星!?)
カララはそれを聞いて己の中で反芻する。
(異星人達のロゴ=ダウの呼び名か)
そう考えていたカララのところに。ベス達が駆けつけてきた。緊張で強張った顔で。
「あれ、ベス」
「どうしたの?」
「ゆっくりとこっちを向いてもらおう」
ベスはロッタ達に応えることなくその強張った顔のままカララに声をかけた。
「カララ=アジバ」
「ジョーダン=ベス・・・・・・」
「リン」
シェリルもまた険しい顔で妹に声をかけた。
「ロッタとルウと一緒に向こうへ行ってなさい」
「姉さん・・・・・・」
リンは姉のその剣幕にまずは戸惑った。それで彼女に問うた。
「一体何が」
「早くなさい!」
しかしシェリルは答えない。逆にこう言うだけであった。やはり有無を言わせないものがそこにあった。妹も姉にこう言われては従うしかなかった。
「う、うん・・・・・・」
「抵抗する気はないようだな」
モエラが大人しい様子のカララに対して問うた。既にリンとロッタはルウを連れて去っていた。カララと彼等だけになっていたのだった。
「確かめよう」
今度はベスが確かな声で告げてきた。
「マクロス7の降下前に俺は御前と会った」
「え
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