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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十九話 ディスコード=ハーモニー
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屋で仮面の謎の男と会っていた。
「ギギルよ」
「はい」
男はギギルと呼ばれた。それに応えたうえで述べてきた。
「ゲペルニッチ様、何でしょうか」
「先程の戦いだったな」
「それですか」
「そうだ。御前が接触した者のスピリチアだが」
「採集できず申し訳ありません」
「それはいい」
それはいいというのだった。
「よいのですか」
「そうだ。むしろ」
ゲペルニッチと呼ばれた男はさらに言う。
「情報を集めよ」
「情報をですか」
「そうだ。これからの御前の任務は」
任務として与えると告げてきた。
「そのスピリチアのデータを引き続き集めよ」
「調査をですか」
「そうだ」
またギギルに対して告げる。
「わかったな」
「わかりました」
そこまで聞いてそれは頷く。しかしであった。
「ですが」
「どうした?」
「ゲペルニッチ閣下」
一旦畏まってから述べてきた。
「御聞きしたいことがあります」
「何だ?」
「五十万年周期の昔より」
まずは彼等の歴史が一言で語られた。
「我々は遭遇したもののスピリチアを奪ってきました」
「そうだ」
ゲペルニッチもそれを知っているのだった。ギギルの言葉に頷く。
「我々は常に獲物のスピリチアを根絶やしにしました」
「そうしてきた」
これが彼等なのだった。
「ですが今回は」
「今回はか」
「そうです。それにも関わらず」
ギギルはそれを問う。
「今回は何故一気に襲わないのですか?」
「それはだ」
「閣下」
ギギルはまだゲペルニッチに対して問うてきた。
「例の船団についても同様に調査を続けていると聞きます」
「そうだ」
ギギルのその問いに頷いてみせてきた。肯定であった。
「何をお考えなのでしょうか」
ギギルはあらためてそれを問う。
「教えて頂けるでしょうか」
「近頃だ」
ゲペルニッチはここで己の考えを言葉に含ませて述べてきた。
「近頃?」
「そうだ。頻繁に夢を見る」
「夢をですか」
「そうだ。それは」
また語る。
「獲物と遭遇せずとも自由にスピリチアを得ることの出来る夢をな」
「まさか」
ギギルはそれを聞いて思わず顔を顰めさせた。そのいかつい顔を。
「だが見ている」
否定しようとするギギルに対してまた述べた。
「私は。よく」
「頻繁に、ですか」
「それが夢か現実かはまだわからん」
一応はこう述べる。
「しかしだ」
「それもまた」
「そう。調査の結果次第だと答えておこう」
「左様ですか」
(何を言ってやがるんだか俺にはさっぱりわからねえ)
ギギルはここで口と頭では全く別のことを述べるのだった。
(獲物は追い回すのが一番だがな)
「若しかすると」
ゲペルニッチは呟いていた。
「あれ等のサンプルが我が夢を叶える存在
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