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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十九話 ディスコード=ハーモニー
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それは承知していた。だから返事は明朗なものであった。
「あまりにも遠いです」
「ええ」
「超空間通信を使用しても地球とコンタクトは取れないでしょう」
「その通りです。ですから」
「しかしです」
しかしエゼキエルはここでまた言うのだった。
「しかし!?」
「方法はまだあります」
「ありますか!?」
「そうです、一つだけですが」
「それは一体」
身を少し乗り出して問うた。するとその方法が語られた。
「残された方法は我々が直接地球に帰還することだです」
「地球へ!?」
「そうです。まず」
ここでまたマクロス7の事情を述べてきた。
「マクロス7単独では移民星探索も事実上続行不可能です」
「不可能ですか」
「あの敵だけではありません」
そう告げる。
「宇宙怪獣もいればバッフ=クランもいます」
「そしてバルマー帝国もですね」
彼等のことを忘れたことはない。人類にとってバルマー帝国は宇宙怪獣と並ぶ脅威であり続けているのだ。その影はベスも常に意識している。
「そうです。ですから単独では無理なのです」
「そういうことですか。それでは」
ベスはそれを聞いて述べた。
「地球に帰還して外宇宙の脅威を計画すると?」
「そうです」
ベスの言葉に頷く。正解であった。
「無論我々が帰還することによって地球圏を危機にさらす可能性もありますが」
「バッフ=クランですね」
ベスは彼等のことを口に出した。
「彼等が迫撃してくるかも知れないということですね」
「そうです。今日の戦闘ですが」
「ええ」
話は今日のことに移った。
「接触したのが最小単位の戦闘部隊であるとするならば」
「あれで最小単位ですか」
「可能性は高いでしょう」
これはエキセドルの読みだtった。
「彼等バッフ=クランの種族としての規模と戦闘力は計り知れないものになります」
「あれが最小単位ならですか」
「そうです。ですから続行不可能なのです」
「わかりました」
そこまで言われて納得した顔で頷いた。しかし明るい顔ではない。
「それなら」
「それでです」
エキセドルはここまで話したうえで話題を戻してきた。
「地球帰還についてですが」
「え、ええ」
「貴方はどう思われますか」
「私の意見ですか?」
「そうです」
ベスのその問いに答えた。
「まずは申し上げておきますが」
「何を」
「移民法に基く私の見解です」
話し方がいささか学者的なものになってきた。
「移民法により入植した惑星は地球連邦を構成する一つの行政体だ」
「地球連邦のですか」
「そうです。その主権はその星の住民にある以上ソロシップの行動は貴方達自身が決める必要がある」
「俺達がですか」
「そうです」
今度は上級士官らしい言葉になった。風格が備わっている。
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