暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十九話 ディスコード=ハーモニー
[13/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
摘する。
「我々は実に三十五年もの間入植する星を探して宇宙を旅していました」
「この齟齬は何なのでしょうか」
「わかりません。ですが」
エキセドルはここで仮説を述べた。自身の仮説をだ。
「ブラックホールの周辺では時間の流れが周辺より遅くなる現象が確認されているています」
「そのようですね」
これはベスも知っていた。
「それではそれに近いと」
「考えられます」
その仮定のうえで話を進めるのだった。
「我々と貴方達のいた宙域ではそれと同様に異なる時間経過の流れにいたというわけかも知れません」
「そうとしか説明出来ませんね」
(しかし)
これはエキセドルの心の中での言葉であった。
(何か作為的なものすら感じられますが)
「それでエキセドル艦長」
「はい」
また話が為される。
「私をここにお呼びになられた理由は?」
「今後のことに関してです」
「今後の?」
「そうです。我々の行動に関して貴方の御意見をお聞きしたく」
「そうですか」
「メガロード船団の宇宙移民は地球人類の種の存続を目的としたものです」
これはベスもしっていた。今サラといった話であった。
「そして」
「そして」
「原則として出発後は地球との連絡を絶つことになっています」
「はい、それも」
知っています、そう告げた。
「不用意な連絡は地球の位置を異星人に知らせる結果になるからですね」
「その通りだです。我々はある意味地球という星と決別してこの銀河へ出てきたと言えます」
そう述べたうえで自分のことも語る。
「私のようなゼントラーディの者も含めてです」
「ゼントラーディ人も人間です」
ベスもそれはわきまえていた。確かに感情的な一面はあるが極端な偏見はなかった。
「その通りです。それでです」
「ええ、何でしょうか」
「確かに地球と決別してはいます」
それをまた語る。
「ですが」
「ですが」
「同時に我々は外宇宙の脅威を地球に知らせる任務も負っています」
「はい」
ベスはエゼキエルの今の言葉に頷いた。
「STMCの様な全銀河的な脅威を発見した場合などがそれに該当します」
「その通りです」
「ですから・・・・・・!?」
ここでベスは気付いた。エゼキエルが何を考えているのか。
「まさか艦長」
「人の生きる気力を吸収するあの敵」
声に深刻さが篭っていた。
「このまま放ってはおけません。我々はあの敵に関する報告をするべきではないでしょうが?」
「しかしです」
エゼキエルのその言葉に顔を暗くさせて答えた。
「地球との交信は不可能でしょう」
「不可能だと」
「そうです」
彼は現実的なことを述べた。
「距離の問題もありますがこの辺りの宙域は次元交錯線があまりにも不安定です」
「その通りです」
エゼキエルも
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ