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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十九話 ディスコード=ハーモニー
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キセドル艦長!?」
「ベス君」
エキセドルは表情を戻しベスに告げた。
「この一件追って調査を致します」
「そうですか」
「ですから当面の間は貴方達の間の時間の認識のズレについては機密事項にしておいて下さい」
「わかりました」
「とにかくです」
エキセドルはあらためて述べる。
「まずは互いの艦の市民達を落ち着かせることが先決です」
「ですね」
ベスもそれに同意して頷く。
「今後の行動についてはその後で改めて検討をしましょう」
「了解です」
こうして話は終わった。しかしであった。
「二つの船団の時間のズレ」
エキセドルは一人になってから呟く。
「そして遺跡から発掘された正体不明のロボットと宇宙船。何もなかった三十五年の次はいきなりの激動ですか」
ソロシップのブリッジに戻ったベスは。すぐに一同の聞き取りに似た質問責めに遭うことになった。コスモが最初に彼に声をかけてきた。
「それでだ」
「ああ」
「わかったことは?」
「ソロシップのことだが」
それを話すことにした。三十五年のことはとても言えなかった。
「それなら私が言うわ」
「シェリルさん」
「いい、皆」
シェリルが皆に対して話しだした。
「これまでの調査でこの艦が反物質エンジンを積んだ宇宙船であることはわかったわ」
「反物質エンジンでか」
「ええ。けれど」
しかしここでシェリルは言い加えるのだった。
「それだけではない何かがこの艦の中心の部分の構造体にあって」
「何かが?」
「そうなのよ。しかも」
さらに言葉を続ける。だがそれは謎をさらに呼ぶものでしかなかった。
「それが全くわからないの」
「わからないだって?」
「遺跡を残した第六文明人の言葉を解く手懸かりをコンピュータから拾い出そうとしたのだけど」
ハタリに応える形でまた述べた。
「専門的な記号ばかりで単語はイデオンという4文字だけしかわからなかったの」
「イデオンか」
コスモはその名を聞いて呟いた。
「やっぱりあのロボットの名前なのか」
「けれどあれよね」
次に口を開いたのはカーシャであった。
「どうしたんだ、カーシャ」
「どう見てもこのソロシップってイデオンと共に造られたものよね」
「だろうな」
カーシャのその言葉にジョリバが頷いた。
「この艦のブリジにもゲージを示すモニターがあるし」
「とにかく調査にはもっと時間が必要だわ」
シェリルはこう結論づけるのだった。
「ソロシップもイデオンについても」
「しかしだ」
だがそれにはベスが異議を申し立てる。
「我々の有様を見てもらいたいな。学術調査的にやっている時か」
「それでもよ」
しかしシェリルも引かない。反論するのが何よりの証拠であった。
「もう少し調べればイデオンのゲージとの関係もわかるかも
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