第四十八話 導かれる魂、銀河で
[4/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
巨神!?)
「何だあれは!?」
「わからん!」
戦闘機のパイロット達もまた叫んでいた。
「兵器のようだが」
「奴は兵器か!?」
それを察すると彼等は一気に警戒態勢を強めた。
「それとも伝説の巨神か!?」
「馬鹿を言え!」
それはすぐに同僚が否定した。
「そんなものがいるなぞ!」
「どちらにしろやるぞ!」
中の一人がこう叫んだ。
「あんな巨神にバッフ=クランが侵略されることを考えてみろ!」
「そうだな」
「そうだ!」
また叫ぶ。
「やられてたまるか!」
「バック=フランの名にかけて!」
彼等はそのマシンに突き進む。コスモ達がそれを見ていた。
「コスモ!」
ベスがコスモに対して問う。
「やれるか!?」
こう問うのだった。
「御前のシートが操縦席のようだ!」
「あ、ああ!」
そしてコスモもそれに応えて頷く。
「このまま好き放題やらせてたまるか!」
そう言って攻撃に入る。近寄る戦闘機達にその巨大な拳を向けた。
「うおおおおおっ!」
「来たぞ!」
「うわあっ!」
よけきれずにまず一機その拳で叩き潰された。コスモはそれを見て何とかいけると思った。
「いける、ひょっとしたら」
「いけるのか!?」
「いける!」
こうベスに応える。
「やってみせる!生きる為に!」
「ああ、頼むぞ!」
「今度はこれだ!」
ミサイルを放った。それが忽ちのうちに敵を捕捉し撃墜していった。
「うわああああーーーーーーっ!」
「ま、まさか!」
これで戦闘機はなくなった。しかしであった。
「やったのか!?」
コスモはまだ実感していなかった。
「やったが何なんだ」
今度はそれを思うのだった。
「このメカは。このロボットは」
「イデオン・・・・・・」
シェリルはこう呟いた。
「これこそがまさに」
「それにしても」
カーシャもまた何が起こったのかわかりかねていた。
「あたし達、何をしたの!?」
(こんなもの)
女がその中でまた心の中で呟いていた。
(こんなものがイデの伝説の巨神である筈がない)
顔を顰めさせて心の中で呻く。
(こんなものが。無限の力であってなるものか)
しかしそれは誰にもわからなかった。彼女の中だけであった。
その頃バルマーの宮殿奥深くの玄室において。霊帝とシヴァーが会っていた。帝は瞑想を暫く中断したうえでシヴァーと会っているのである。これは異例のことであった。
「陛下」
シヴァーはその帝に対して問うた。
「何用でしょうか」
「来てくれたんだね、シヴァー」
「はい」
まずは帝の言葉に頷いた。
「その通りです。陛下の御呼びとあれば。それで」
こう述べたうえでまた問うのであった。
「如何為されました?」
「鼓動が聞こえた」
彼は言った。
「鼓動?」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ