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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十八話 導かれる魂、銀河で
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「巨神を手に入れる為なら妹の犠牲も厭わぬ」
厳しい言葉でギジェに告げる。
「つまらぬことに囚われ好機を逃すなよ」
「左様ですか」
「そうだ、わかったな」
「わかりました」
ギジェがその言葉に頷く。ハルルはその彼にさらに告げるのだった。
「必要とあらば増援を送る」
軍事の言葉だった。
「期待しているぞ」
「了解しました」
「そういうことだ。それではな」
ここまで話したうえでハルルはモニターから姿を消した。ダミドはそれを見送ってから話すのであった。
「相変わらず厳しい方だ」
「うむ」
ギジェも彼のその言葉に頷いた。硬い顔で。
「実の妹に対しても容赦がない」
「そうでなければ女性でありながらあの地位に就くことは出来んだろう」
「そうだな。全く」
ギジェの言葉に頷いてからまた述べる。
「御父上のドバ総司令も男に生まれたらとお嘆きのことだろうよ」
「そうかもな。あそこまでの方ならば」
「うむ。それよりだ」
「むっ!?」
ここで話が変わった。
「ギジェ、どうするつもりだ?」
「どうするつもりだと?」
「そうだ。御前は婚約者であるカララ様をこのままにするつもりか?」
「いや」
だがギジェはその言葉には首を横に振って否定を見せた。
「サムライの面目にかけて巨神の奪取とカララ様の救出をやってみせよう」
「しかしだ」
ここでダミドはあえて言う。
「武器といい抵抗といい相手はかなり好戦的な種族と見える」
「好戦的か」
「俺はそう思う。それもかなりな」
この見方はある程度という段階で当たってはいた。しかし自分達のことについてはあまり考えてはいない。それもわかる見方であった。彼等が気付いていないだけで。
「そういった種族がカララ様を発見し捕らえた場合」
「その場合は」
「捕虜の扱いの礼儀があるとは思えん」
「そうかな」
しかしギジェはそれもまた否定するのだった。
「彼等は我々に近いレベルの科学技術を持っている」
「我々にか」
「少し見ただけだがな。だから」
こう前置きしてまた述べる。
「捕虜をすぐに殺したりはしないと思うな」
「いや、それはどうかな」
ダミドは今のギジェの言葉にも懐疑で返す。
「考え方は見掛けではわからんよ。だが」
こう前置きしてまた語る。
「ことは早い方がいい」
「うむ」
これにはギジェも素直に賛成することができた。
「すぐに追撃の準備に移ろう」
「そういうことだ」
(さて)
ダミドはここで心の中ではあることを考えていた。
(カララ様はギジェに任せればいい)
打算であった。
(その間に俺は巨神を奪取するだけだ。成功すればドバ総司令もハルル様も俺の力を認めざるを得まい)
出世が目的であった。彼は。
(そうなれば出世も思いのままだ)
(カラ
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