第四十八話 導かれる魂、銀河で
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うな言葉に顔を顰めさせるベスであった。
「この遺跡は父さん達がずっと前から調査していたんだ」
「子供が大人の話に口を出すな!」
ベスはこうコスモに言い返した。
「これは大人の話だ!」
「ベスの言っていることが大人の言うことかよ!」
しかしコスモもこう言い返す。
「だったらちゃんと言い返してみろ!大人なんて言わずにな!」
「そうね」
そしてシェリルもコスモに同意してみせてきた。
「今はコスモ君の言うことの方が正しいわね」
「くっ・・・・・・」
「名乗っておくわ」
ここでシェリルはまたベスに言ってきた。
「私はフォルモッサーシェリル。覚えておいて」
「わかった。しかしだ」
だがベスはまだ言う。」
「もう一つの発掘現場にも既に軍の調査団が派遣されている」
「えっ!?」
それを聞いたカーシャが声をあげる。彼女も来ていたのだ。
「こんな発掘現場が他にもあるの!?」
「へえ、ますますもって驚きだね。この星って」
デクもこれに驚く。だがその時だった。
不意に数機の戦闘機が。遠くに見えた。
「何だあれ?」
最初にそれに気付いたのはデクだった。
「戦闘機みたいだけれど」
「もうすぐ到着するっていう移民船団の機体かしら」
カーシャはこう考えてきた。しかし。
その戦闘機達は遺跡の方に来た。それから攻撃を浴びせてきた。
「きゃあっ!!」
「あいつら撃ってきた!」
コスモも叫ぶ。
「撃ってきたぞ!」
その頃。戦闘機の中では通信でやり取りが行われていた、一人が同僚に問う。
「何故撃った」
「この近くにカララ様が降りたんだ!」
撃ったパイロットが同僚の問いに答える。
「カララ様に若しものことがあってみろ!」
彼は言う。
「我々は降格どころか悪くすれば自爆させられるんだ!」
どうやらそのカララというのはかなりの要人らしい。
「わかってるだろ、やるしかなかったんだ!!」
そういうことらしい。その時コスモ達の前に見たことのない女がいた。
「あれは!」
「人がいる!」
ベス達も気付いた。そしてパイロット達も。
「いたぞ!」
「あそこだ!」
戦闘機達が前進する。それを見てベスが咄嗟に動いた。
「いかん!」
「ベス!」
コスモがそのベスに対して叫んだ。
「何処へ行く!?」
「こちらへ来るんだ!」
その女を保護して叫ぶベスであった。
「そんなところにいたら奴等の的になるだけだぞ!」
「・・・・・・・・・」
だが女は答えない。ベスはそれを見てすぐに察した。
「ショック症状か」
そう判断したのだった。
「仕方ない。我慢してくれよ!」
そう叫んで女を保護する。パイロット達もそれを見て焦り出す。
「まずいぞ!」
撃った者が叫ぶ。
「異星人がカララ様に接触した!」
「追うぞ!」
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