暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十七話 楽園からの追放者
[1/21]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
             第四十七話 楽園からの追放者
ラミアが気付いた時。そこはベッドの上であった。
「う・・・・・・ここは」
辺りは暗闇であった。咄嗟に自分が捕虜になったのではとさえ思った。
「そんな筈がない。それに」
目が慣れたのを確認してから辺りを見回す。それであることがわかった。
「ロンド=ベルのどの艦でもない。だが状況は」
その時だった。不意に部屋の扉が開いた。
「!?誰だ」
「ご挨拶ね、W17」
「レモン様」
「ええ、そうよ」
レモンはラミアの言葉に答える。それから彼女のところに近付いてきた。ラミアは彼女に対して言うのだった。
「貴女がおられるのならここはシャドウミラーの。んっ!?」
ここは彼女はあることに気付いた。
「言葉が」
「言語中枢は直してあるわ」
ラミアにこう告げた。
「何時までもああいう喋り方では貴女のイメージがね」
「・・・・・・・・・」
ラミアは答えない。しかしレモンはその彼女にさらに告げるのだった。
「さて」
「むっ」
「わけを聞かせてもらいましょうか、W17」
「訳・・・・・・」
「ええ。貴女は心が動いたわね」
「そのことですか」
「否定しないのね」
ラミアがそれを否定しないのを確認してまた言ってきた。
「ということは事実なのね」
「彼等は一体何故」
ラミアにはそれがまだよくわからなかったのだ。
「私を」
「それがおかしいのよ」
「おかしい」
「ええ。貴女には、いえ」
レモンは言う。
「私のWシリーズには指令に対して疑問を持つどころかそれに逆らって行動するような思考ルーチンは組み込まれてないの」
「そうだったのですか。それでは」
ラミアはそれを聞いてある判断を出した。
「やはり私は壊れているのでしょうか」
「そうかもね」
今度はレモンが否定しなかった。
「付け加えて言うならそんな表情のパターンもね」
「この表情もですか」
「貴女それじゃあまるで人間よ?」
「レモン様」
ラミアはそれを聞いてレモンに問うた。彼女に顔を向けて。
「そこは修正して下さらなかったのですか?」
「するわけないじゃない」
しかしレモンはこうラミアに告げてきた。
「今までのWシリーズにはなかった完全な自我の確立」
「完全な自我の確立・・・・・・」
「そう、それに成功したのは貴女だけよ、W17」
「ですが私は」
「聞くのよ」
ラミアに今は黙るように言った。
「テストケースとしてW15にはゼンガー=ゾンボルトの人格をインプットしてあるけど」
「はい」
ヴォータン=ユミルのことである。
「それはオリジナルでなくコピー」
「コピー・・・・・・」
「擬似的なものに過ぎないわ」
こうも言うのだった。
「しかもW15を安定させるにはメイガス=ゲ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ