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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十七話 楽園からの追放者
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次の楽園を探しましょう」
「わかったわ」
ラミアはアクセルとの戦いを続ける。ロンド=ベルは上陸しようとするシャドウミラーの軍勢を水際で撃退していく。それを見てヴィンデルは呻いた。
「くっ、相変わらずしぶとい連中だ」
「流石というべきですか。それで博士」
「どうした?」
「連邦軍の追撃部隊も後方に向かってきてるようですが」
「連邦軍のか」
「このままでは挟み撃ちに遭います」
「そうだな。しかも」
(システムXNはまだ完全ではない)
ヴィンデル自身が最もそれをわかっていた。
(そして戦力の立て直しも図らねばならん。ここでの無理は禁物か)
「レモン」
考えたうえでレモンに問うのだった。
「基地の補給作業は」
「完了しています」
「そうか。ならばエルアインス隊を出撃させろ」
「はっ」
こうしてまた部隊を出した。それをロンド=ベルに向けるのだった。それと共に。
「ヴィンデルが逃げる!?」
「そして」
その新たな部隊を見て皆気付いた。
「こちらの足を止める気か!?」
「待て、ヴィンデル=マウザー!」
レーツェルとギリアムが叫ぶ。とりわけギリアムが。
「逃がしはせん!」
「ヘリオス」
しかしヴィンデルはそのギリアムに対して言うのだった。
「例えファーストジャンパーの御前であっても我等を止めることは出来ん」
「何っ!」
「レモン」
そう言ったうえでレモンに顔を向けて継げた。
「はい」
「システムXNを使うぞ」
そしてこう告げた。
「通常転移だ」
「えっ!?ですが」
レモンはヴィンデルの言葉を聞いて驚きの声をあげた。
「あれの修理はまだ終わっていません。今の状態では距離が」
「構わん」
しかしヴィンデルは言うのだった。
「この場から離脱できればいい」
「ですが博士」
それでもレモンは言う。
「私達がずっと捜していたヘリオスを放っておいてですか」
「万が一にもここでシステムXNをこれ以上損傷させるわけにはいかん」
「そうですか」
「そうだ。それに」
またヴィンデルは言った。
「例えコアを手に入れたとしてもシステムが壊れては意味がない」
「では」
「最悪の場合奴なしでもあの機能は発動できる」
こうもレモンに告げた。
「我々がこちらへ来たようにな」
「その分確実性には欠けますが」
「よい。ではアクセルよ」
「いや、私はまだ」
しかしアクセルはまだ退こうとはしないのだった。
「決着がまだ」
「本当かしら」
しかしレモンが悪戯っぽく笑ってそのアクセルに言うのだった。
「ベーオウルフが来るのを待ってるのではないの?」
「何とでも言え。だが」
アクセルはそれは聞き流してレモンに述べる。
「後で合流地点を教えろ」
「わかったわ。それじゃあ」
「それでいい」

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