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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十七話 楽園からの追放者
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逃がすタイミングを考慮するわよ」
「・・・・・・ふん、まあいい」
ヴィンデルはこれ以上聞いても無駄だと思ったのかこれで話を止めた。
「今はな」
前線ではアクセルはさらにラミアに問うていた。警戒の目を露骨に向けてさえいる。
「W17」
「何だ?」
「御前は壊れたままのようだな」
アクセルはそう見ていた。やはり人形として見ていたのだった。
「そうかもね。けれど」
「けれど。どうした?」
「しかし・・・・・・それが今の私だ」
これが今のアクセルの言葉であった。
「今のな」
「言っている意味がわからん。しかしそれはいい」
アクセルはそれには構わなかった。それよりもであった。
「ここで処分してやる。いいな」
「処分か」
「そうだ。いいか」
ここで彼は周りに声をかけるのであった。
「他の者は手を出すな」
「えっ」
「隊長、それは一体」
「奴の相手は俺がする」
こう部下達に告げる。
「そういうことだ。いいな」
「ハンデというわけか?」
ラミアはそれを聞いてこう考えた。
「アクセル=アルマー」
「壊れた人形の始末など俺一人で充分だ」
それが彼の答えであった。
「御前達はこのまま和歌山に向かえ」
「和歌山にですか」
「そうだ」
部下達に言う言葉はこれであった。
「わかったな」
「・・・・・・ではここは隊長が」
「そうだ。わかったな」
「はい、それでは」
「お任せします」
こうして彼等は和歌山に向かう。といってももうすぐそこに和歌山の海岸が見えている。アクセルはあらためてラミアと対するのであった。
「W17」
「ええ」
二人は対峙していた。完全に。
「来い」
「わかったわ」
ラミアも彼の言葉を受けて頷く。
「アクセル、私は貴方を倒して」
それを彼にも言う。
「自分の道を切り開くわ」
「この状況でか」
「そうよ」
その言葉にも頷いてみせる。
「どうあってもね」
「ふん」
それを聞いてもアクセルはどうとも思ってはいなかった。
「分析能力も壊れているようだな」
彼は言う。
「だが気にする必要はない。御前はここで完全に壊れることになる」
「私は死なない」
しかしラミアは壊れるとは言わなかった。
「何があろうとも」
「ならば・・・・・・壊れてしまえ!」
アクセルが先に攻撃に入った。
「俺のこの手でな!」
「私は・・・・・。生きる」
そのアクセルの攻撃をかわしながら言う。
「これからの未来の為に・・・・・・何があっても!」
「そうしてあがけ」
攻撃を一撃かわされてもアクセルは戦意を衰えさせてはいなかった。
「そして・・・・・・完全に壊れろ!」
また攻撃を繰り出そうとする。その時だった。
「隊長!」
「今度は何だ!」
「敵です」
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