暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十七話 楽園からの追放者
[18/21]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「ナンバーズ・・・・・・」
タケルがその言葉を復唱した。
「そして私は十七番目にロールアウトした最新型。故にW17」
ラミアはそう語った。
「今後はそう呼んでもらって構わない」
「名前がナンバーって」
「それは」
アラドとゼオラはそれを聞いて顔を曇らせた。そうして言う。
「それでいいんスか、ラミアさん!?」
「いいわけないですよね!」
そうラミアに問う。
「名前がナンバーだなんて」
「そんなことが」
「アラド=バランガ」
ラミアは答えずにアラドの名を呼んだ。
「はい!?」
「御前にはナンバーはないのか」
「ナンバーっていうか」
「私達もその」
ここでゼオラも言葉を濁らせる。
「スクール出身ですけれど」
「それはその」
「スクール出身でも」
ここでオウカが言うのだった。
「人よ。それは間違いないわ」
「人ですか」
「そうよ」
そう二人に告げる。ラミアにも。
「例えどんなであろうともね。ラトゥーニも」
「私も」
「スクールはなくなったし私達の仲間も離れ離れになったけれど」
「それでもですね」
「ええ、だから安心して」
そう彼等に語る。
「私達は同じだから」
「そうですか」
「ですよね」
二人はオウカの今の言葉に心を救われた気持ちになった。それで微笑む。
「じゃあ俺達はこのまま」
「人として」
「ええ、生きていけるわ。そして」
それからラミアを見る。しかしここでゼンガーがそのラミアに問うのであった。
「もしや」
「はい」
「あの男」
それはゼンガーと因縁のある男であった。
「ウォーダン=ユミルも御前と同じくなのか」
「そうです」
ラミアは彼の言葉を受けて応える。
「名称はW15。向こう側のゼンガー=ゾンボルト少佐のデータを基にして作られたナンバーズです」
「向こう側の俺をか」
「そうです」
こう答えるのだった。
「わかった。そしてだ」
ゼンガーはさらに問うた。
「奴が乗る特機は?」
「向こう側で入手したグルンガスト参式をこちらで改造したものだと思われます」
「しかしだ」
ここでレーツェルが疑念を述べた。
「彼等は何故ゼンガーの写し身を?」
「そういえばそうですね」
カントもそこに気付いた。
「どうして少佐を」
「戦力にする為なのは間違いないんじゃないのか?」
ナッキィはそう予想を立てた。
「だからコピーしたとかよ」
「その通りだ」
そしてラミアの返答はこうであった。
「ベーオウルブズの対抗手段とする為に」
「そうか、やはりな」
レーツェルはそれを聞いて納得して頷いた。
「そういうことか」
「それで」
ゼンガーがまたラミアに問うた。
「向こう側の俺は?」
「データによればアースクレイドル内乱後行方不明となっています」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ