暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十七話 楽園からの追放者
[12/21]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は」
「来たか」
アクセルはそのキョウスケを見て笑みを浮かべた。憎しみに燃え戦いに飢えている笑みであった。
「ベーオウルフよ」
「ベーオウルフだと」
「あちらの世界の御前だ」
ギリアムが彼に説明する。
「御前はアクセルと因縁があったのだ」
「そうだったのか」
「今まではこの牙を見せないでいた」
アクセルはこうも言う。
「だが。これからは!」
「気をつけろ、ナンブ」
ギリアムは今度は忠告してきた。
「あの男は。強いぞ」
「そうか」
「それでもいいのだな」
「構わない」
それもいいとするのだった。
「俺はそれでも。闘うだけだ」
「そうか。ならいい」
「うむ」
キョウスケは前に出る。そうしてアクセルに対して言ってきた。
「アクセル=アルマー」
まずは彼の名を呼ぶ。
「行くぞ」
「撃ち貫けると思うな」
アクセルはその彼に言い返してきた。
「この俺を」
「賭けるか?」
だがキョウスケは臆するところがない。逆にアクセルを見据え返してまた言ってきた。
「チップは互いの命だ」
「いいだろう」
そしてアクセルもそれを受ける。
「来い!」
「アクセル=アルマー」
キョウスケはまた彼の名を呼んだ。
「ケリをつけさせてもらうぞ」
そのまま突き進む。アクセルと同じく。両者の拳が激しく撃ち合った。
力が拮抗していた。しかし最初に崩れたのはアクセルであった。
「ぬうっ!」
「言った筈だ」
崩れその顔を強張らせるアクセルに対してまた告げる。
「俺は分の悪い賭けは嫌いではない。そして」
さらに言う。
「多くの場合それに勝ってきたとな」
「まだだ!」
劣勢に陥りながらもまだ力を出すのであった。だが。
それも適わなかった。アクセルのソウルゲインが後ろに吹き飛ばされる。何とか踏み止まった時その全身が傷ついてしまっていた。
しかし。それでもまだ彼は立っていた。口元に血を滲ませながらも立っていた。
「まだだ・・・・・・」
その血と共に呻く。
「勝負はまだだ。俺は・・・・・・!」
「そこまでよ」
しかしここで声が届いた。
「アクセル、戦いを止めて」
「レモンか」
「ええ。こちらは無事に転移したわ」
こうアクセルに告げた。
「今から合流地点の座標を送るわね」
「水を差すな!」
だがアクセルはそれを拒むのだった。
「俺の戦いに!」
「何を言っているのかしら」
しかしレモンはそんな彼の激情に冷淡な声をかけた。
「私達の、でしょう?」
「むっ!?」
「それとも」
そしてさらに言う。
「同じ過ちを繰り返すつもりなのかしら?」
「同じか」
「そうよ。言うわ」
さらに言葉を付け加えてきた。
「重要なのはこれからよ」
「これからか」
「だから目先の結果に囚われないで」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ