風の塔と魔法
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学んだはずじゃないのか?」
俺が呆れたような声を出すとキリトは真剣な顔でうなずいた
「確かに……な。気が緩んでるのかも。……それはそうと、インプってのはどんな種族なんだ?」
「暗中飛行と暗視に長けているらしい。どこでもこいつが使えるようにってな」
俺は自分の腰にある剣を叩いて言った
「俺もインプにすればよかったかな……」
キリトは立ち上がると口を開いた
「ここがシルフの街かぁ。綺麗な所だなぁ」
「でしょ!」
「何でリーファが胸を張るんだよ……まあ、確かに綺麗な街だけどな」
街並みは緑色に輝いている。しばらく街並みに見入っていると横から声が聞こえた
「リーファちゃん!無事だったの!」
声が聞こえた方に顔を向けると黄緑色の髪のシルフが手をぶんぶん振っていた
「あ、レコン。うん、どうにかねー」
「すごいや、アレだけの人数から逃げ延びるなんてさすがリーファちゃん……って……」
目をキラキラさせてリーファを見ていたが俺とキリトを見た瞬間、凍り付く
「な……スプリガン……それにインプじゃないか!?なんで……!?」
飛び退き、腰のダガーに手を掛けようとするので俺も腰の片手剣に手をかける。抜刀はしないが
「あ、いいのよレコン。この人たちが助けてくれたの」
「へっ……」
レコンと呼ばれた少年は再び凍り付く
「こいつはレコン。あたしの仲間なんだけど、君たちと出会うちょっと前にサラマンダーにやられちゃったんだ」
「そりゃすまなかったな。よろしく、俺はキリトだ」
「俺はリンだ。よろしく頼む」
「あっ、どもども」
キリト、俺の順番で握手をし、ペコリと頭を下げてからまた飛び退る
「……何のコントだ?」
「コントじゃないって!それよりもだいしょうぶなのリーファちゃん!?スパイとかじゃないの!?」
「あたしも最初は疑ったんだけどね。リン君はともかくキリト君はスパイにしてはちょっと天然ボケ入りすぎてるしね」
「確かに……キリトはスパイに向いてないな。一瞬でばれる」
「あっ、二人ともひでえ!」
俺たちのやりとりをしばらく見ていたがやがて咳払いをして言った
「リーファちゃん、シグルドたちは先に<<水仙館>>で席取ってるから、分配はそこでやろうって」
「あ、そっか。うーん……」
しばらく考えたあと口を開いた
「あたし、今日の分配はいいわ。スキルに合ったアイテムもなかったしね。あんたに預けるから四人で分けて」
「へ……リーファちゃんは来ないの?」
「うん。お礼にリン君とキリト君に一杯おごる約束をしてるんだ」
「……」
先ほどとは多少異なる警戒心を滲ませるレコン。だからち
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