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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十六話 紅の幻想
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ルマーを治めるその一族達だ。
「あのユーゼス=ゴッツォもラオデキア=ジュデッカ=ゴッツォもその中の一人よ」
「そうだったのですか」
「ええ。ゴッツォ家とジュデッカ=ゴッツォ家」
それが彼等の家の名であった。
「その二つの家と同じよ。またマーグもまた」
「兄さんも!?」
「ええ」
そこにはタケルもいた。ヴィレッタは彼に対しても答えたのだった。
「そうよ。彼はギシン家の者」
「そうだったのか。兄さんは」
「ギシン家の直系。タケル、いやマーズ」
タケルを本当の名で呼んでみせてきた。
「貴方もそれは同じよ」
「それは知っていたけれど」
「そうよ。貴方もそうした意味ではマイと同じなのよ」
「兄さんもまた」
「そして隊長」
またライがヴィレッタに問うた。
「トーラー家というのは」
「トーラー家は祭祀の家」
ヴィレッタは言う。
「そして呪術も操る家」
「呪術も」
「レビ、いえマイを洗脳したのはトーラー家の者よ」
「誰ですか、それは」
それが誰なのか聞かないわけにはいかなかった。ここまで来て。
「エツィーラ=トーラー」
「それがその者の名ですか」
「そうだ。バルマー帝国祭祀長」
その官職についても述べる。
「呪術においても帝国において比類なき腕の持ち主よ」
「そいつがマイを洗脳していたのかよ」
「そうよ。しかもかなり悪質なものだったみたいね」
こうリュウセイに答えた。
「今になって出て来るなんて」
「くそっ、そいつがマイを」
リュウセイはここまで聞いて憎しみの篭った声を出した。
「マイを洗脳していやがったのか」
「私も彼女についてはよくは知らないわ」
「隊長もですか」
「バルマーは階級社会」
所謂封建制度である。バルマーの特徴だ。
「得られる情報は上になればなる程増えていくものだから」
「隊長ではそこまでの情報は得られなかったのですか」
「ええ、そうよ」
こうライに答えた。
「当然話したことはないわ」
「ですか」
「ええ、けれど」
ここでヴィレッタは言った。
「マイは自分でレビの残留思念を振り払おうとしているわ」
「自分で」
「私はそれを信じるわ」
その声が強いものであった。
「それに」
「それに?」
「アヤとマイがツインコンタクトを行わなければ今のSRXは安定しないわ」
これは戦力分析による言葉であった。
「動き出した様々な勢力に対抗するには」
「今というタイミングでマイをSRXチームに加え荒療治をするしかないと?」
「そうよ」
またライに答えた。
「だからあの子を私達で守っていかなければならない」
言葉が強いものになった。
「これから私達が生き残る為にSRXの下に集わなければならないのよ」
「そうなのか」
「マイもまた」
「そしてライ」
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