第四十六話 紅の幻想
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た笑みがまたレビにかけられる。
「我に身を委ねよ」
「あ・・・・・・ああ・・・・・・」
「我と共に『敵』を倒すのだ」
彼女は囁き続ける。それを聞くレビの目が虚ろになってきた。
「『敵』を・・・・・・倒す」
「そうだ」
悪魔的なものがさらに強くなった。
「我等の『敵』を打ち倒せ。その為の力を手に入れろ」
「力を・・・・・・」
「そして」
また彼女は言う。
「我が玉座に戻るのだ」
不意にレビが出撃した。ロンド=ベルの中は大騒動になった。
「マイがいなくなった!?」
「あ、ああ」
リュウセイがシャインに答える。
「急に出撃したんだよ」
「そうですか」
シャインを嫌な予感が襲った、
「私達もあの子の様子がおかしかったので捜していたのですが」
「若しかして」
ラトゥーニが気付いた。
「自分のことを!?」
「!?まさかそれは」
ライはそれで気付いた。
「あのバルマー戦役のか」
「そうでしょうね」
ガーネットがそれに頷いた。
「それしかないわ」
「俺達は聞いただけだけれどよ」
ジャーダも聞いてはいた。
「もう一人の自分ってのがいるんだろうな」
「そうだと思う」
ラトゥーニはジャーダのその言葉に頷いた。
「だから今は」
「追うぜ」
リュウセイの言葉はそれ以外にないものだった。
「あいつは俺達の仲間だ」
「うん」
ラトゥーニはリュウセイのその言葉にこくりと頷いた。
「じゃあすぐに」
「その通りだ」
リュウセイもラトゥーニのその言葉に頷く。
「過去は知ってるさ」
それは誰も否定できない。
「けれどな。例えどんな過去があっても今のあいつは」
「そうだ」
「その通りですわ」
ライとシャインが彼の言葉に頷いた。
「皆で手分けしてマイを捜すぞ」
「ええ!」
こうして彼等はレビ、いやマイを捜しに向かった。ロンド=ベル総員で出撃してだった。
マイは土佐湾にいた。そこでR−GUNを駆っていた。
「私は・・・・・・」
まだ夢の中のことが頭を支配していた。
「どうすればいいんだ」
ただ先に進む。しかしそこには何もない。それでも進む。見えないものを見ようとするかのように。
ロンド=ベル総員で探す。その途中でライはヴィレッタに対して声をかけてきた。
「隊長」
「どうした?」
「確認しておきたいことがあります」
「確認?」
「はい」
ライはヴィレッタに対して頷くのだった。
「何をだ」
「レビ、いえマイのことです」
彼は言うのだった。
「トーラーという名ですが」
「それか」
「やはり御存知なのですね」
「知らないと言えば嘘になる」
それが彼女の返事であった。
「知っているわ、確かに」
「やはり。ではトーラーというのは」
「バルマー十二支族」
霊帝の下でバ
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