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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十六話 紅の幻想
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その中でSRXチームがマイのところに集まる。そうして彼女に声をかけるのだった。
「やったな、マイ」
「御前は遂に」
「どうしたのだ?」
マイはキョトンとした顔でリュウセイとライの言葉に応えた。168
「私が何をしたというのだ?」
「何がって御前」
「貴女は自分で言ったのよ」
アヤも言ってきた。
「私がなのか」
「そうよ。レビ=トーラーじゃないって」
ラミア達に告げた言葉であった。
「そう言ったじゃない」
「あれか」
「そう、あれよ」
またマイに言う。
「貴女はもうレビ=トーラーじゃないの。マイ=コバヤシなのよ」
「そうか。私はもう」
「ええ、そうよ」
にこりと笑ってマイにまた告げる。
「もう過去は振り払ったのよ、自分の手で」
「マイ=コバヤシとしてだな」
「そういうこと。だからもう夢で悩まされることもないわよ」
「人間になれたんだな」
マイはそれをこう表現した。
「私は」
「!?ああ、そうか」
リュウセイは最初その言葉の意味がわからなかったがすぐに察した。
「そうなるよな、これは」
「そういうことだ。そしてあの二人も」
ライも言う。
「何時かきっとな」
「そう。必ずその時は来る」
ヴィレッタが告げた。
「だから諦めないことだ」
「そういうことね。けれど今は」
「とりあえずはハッピーエンドだな」
ガーネットとジャーダが笑って言ってきた。
「さて、そのハッピーエンドの中で帰りましょう」
「何だかんだで激しい戦いだったからな」
「そうだな」
二人のその言葉にクインシィが頷く。
「すぐにまた次の戦いもあるしな」
「そういうこと。その次の戦いの為にも」
「もう帰ろうぜ」
「わかった」
マイはその言葉を受けてこくりと頷いた。
「ロンド=ベルにな」
今己の帰るべき場所を見出したマイであった。そしてそこに帰る。最早レビ=トーラーではなくなっていた。マイ=コバヤシとなって帰るのであった。
戻ったマイは一応は処罰は受けた。しかしそれは営巣に一日という軽いものであった。
「何か軽いですね」
「それは否定できないわね」
サイにマリューが答えていた。
「けれど事情が事情だしね」
「そうですね。それは」
サイも頷けるところがあったので納得した。
「確かに」
「それによかったですよ」
今度口を開いたのはトールであった。
「あのままマイがいなくなったらそれこそ取り返しがつかないところだったんですから」
「そうよね。ただ戦力としてだけじゃなくて」
「はい」
この先はもう皆同じだった。
「仲間がいなくなりますからね」
「そういうこと。正直トールがいなくなった時も皆心配したんだぞ」
「悪い悪い」
こうカズイに返す。
「俺もあの時は死んだかと思ったよ」
「不吉
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