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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第四十六話 紅の幻想
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「それがかつての私の名前だった」
「それは聞いている」
アクセルが答える。
「既にな。ロンド=ベルにいた頃に」
「そうだった。だが」
しかしマイはここで言うのだった。
「しかし今は違う。私はレビ=トーラーではない」
さらに言う。
「人形でもない。私はマイ=コバヤシだ!」
「何っ!?」
「人間だ!御前達と同じだ!」
「御前達と同じだと」
「そうだ!」
二人に対して叫んだ。
「御前達も私と同じだ。人間なんだ!」
「人形ではなく人間だと」
「そうだ、私と・・・・・・いや私達と同じだ」
「だからそれをさっきから何度も言ってるんですよ!」
「同じなんです!」
またアラドとゼオラが二人に言ってきた。
「だからロンド=ベルに!」
「帰りましょう!」
「・・・・・・何故だ」
ラミアに異変が起こった。
「何故御前達の言葉を否定できなくなっているのだ」
「何っ、ラミア」
アクセルが今のラミアの言葉に顔を顰めさせた。
「御前、まさか」
「いや、違う」
それは言葉では否定する。
「私は。ラミア=ラヴレス」
「何っ!?」
失言だった。ラミア=ラヴレスと言ってしまったのだ。
「今何と言った」
「うう・・・・・・」
「W17、どういうことだ」
「それは。つまりだ」
「・・・・・・落ち着け」
ラミアに対して言う。
「わかったな。いいな」
「・・・・・・ああ」
「下がれ」
次にアクセルが出した言葉はそれであった。
「下がれ!?」
「そうだ」
アクセルはまた告げた。
「いいな。ここは」
「・・・・・・わかった。それではな」
ラミアはその言葉を受けて撤退した。それを見届けてからアクセルも。
「仕切り直しだ」
こうマイ達に告げたうえでだ。
「また会おう。いいな」
「アクセルさん、あんただって」
アラドはアクセルに対しても言うのだった。
「わかっている筈なんだ。だから」
「私達は絶対に貴方を」
「無駄なことを何時までもやってろ」
それに対するアクセルの態度はあくまで冷淡であった。少なくともそのふりをしていた。
「何時までもな」
「御前も人間だ」
そのアクセルにマイも告げた。
「憶えておくのだ」
「・・・・・・ふん」
顔に嫌悪を浮かべさせて撤退する。アーチボルトもそれを見て兵を退かせるのだった。
「では私達もこれで」
「去るというのか」
「遭遇戦ですしね」
それを理由にするようであった。
「正直そんなもので無駄に戦力を消耗するのは好きではないんですよ」
「何を今更」
レーツェルはその彼に言い返す。
「本来はですよ。それでは皆さん」
言葉だけは慇懃であった。
「また御会いしましょう」
こう告げて戦場を去った。後に残ったのはロンド=ベルの者達だけであった。
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